こんにちは、じてんしゃライターふくだです。
今回は、トレックのクロスバイクの実力について書いてみようかと思います。
インターネットで調べると、評判としてはアメリカメーカーですし、生産数も世界トップクラスというわけで、なかなか上々の評判です。
果たして評判通りなんでしょうか?
評判の前に!トレックのクロスバイクを試乗してみた①
とりあえず評判云々の前に、トレックのクロスバイクは試乗できるところも多いので試乗してきました。
トレックは、クロスバイクに限らず、試乗が可能なお店も多いので、悩んだらとりあえず試乗ですね。
トレック専門のお店に行き「試乗したいんですけど」と言ったら、すぐに試乗させてもらえました。
今回乗ったのは、2016年モデル 7.4FX。
定価は88,000円。
お店の近所をぷらぷら一周、二周と走ってみました。
うん、良いですね。
まあ、88,000円ですからね。
クロスバイクとしては高級と言える価格帯ですし、メジャーメーカー・トレックの製品ですからね。
走りが良いのは、当然と言えば当然なんです。
帰宅してインターネットで評判を調べても、やっぱり良いですね。
ネガティブな評判は「値段が高い」っていうくらいでしょうか。
評判の前に!トレックのクロスバイクを試乗してみた②
そうあっさりと「良いですね」じゃ記事になりませぬ。
自転車に詳しい僕が「良いですね」だけじゃ、信憑性に欠けますし。
そんなわけで、普段はママチャリに乗っている友人の女の子に、モスバーガーをおごってあげる代わりに、乗ってきてもらいました。
ライターの仕事にかこつけて、経費で女の子とモスバーガーを食べるわけです。
乗ってきてもらって、モスバーガーを食べつつ聞いてみると、
「楽しかった!」
「え?それだけ?」
「んー、それだけ!」
「それじゃあ、仕事になりません」
まあ、かわいい女の子だったので許しましょう。
それでも、普段ママチャリしか乗っていなくても、特に怖いと感じることなく楽しく乗れたとのこと。
乗ったのは、女性専用モデルの7.2FX WSDというモデルだったそうです。
トレックの女性専用モデルは、背の低い女性でも乗りやすい小さいサイズのフレームと幅広のサドルが特徴です。
恐らく、乗った当人はそういうことは分かってないでしょうが、楽しかったということなので良しとしましょう。
トレックのクロスバイクの良いところ①
さて、曖昧な試乗レビューはここらへんで。
きちんとライターらしく、良いところを挙げていきましょう。
トレックは、アメリカのメーカーですね。
ウィスコンシン州ウォータールーに本社があるそうです。
自然の美しい良い場所っていうイメージですね。
アメリカメーカーらしく質実剛健、頑丈です。
メーカーが言うには、135kgまでOKとのこと。
まあ、アメリカ人だったら、135kg超える人もいっぱいいそうですが、それにしてもさすがです。
カーボンのロードバイクMADONEで、ランス・アームストロングが前人未到のツール7連覇ということでも有名ですね。
(残念ながら、ランスのツール優勝は、現在ではドーピング違反で取り消しになってしまいましたが)
カーボンのロードバイクについて、定評のあるメーカーです。
世界有数の自転車メーカーなので、もちろんアルミの自転車も良い製品を多く作っています。
ロードバイクはもちろん、クロスバイク、マウンテンバイク、子供車まで。
日本には一部しか入ってこないようですが、シティ車、ツーリング車も海外では人気が高いようです。
スポーツ自転車メーカーとして、信頼の高い良いメーカーですね。
トレックのクロスバイクの良いところ②
さて、車体性能を見ていきましょう。
今回は、一番人気がある7.4FXを。
パーツ構成としては、9万円近い値段ですから、それなりのものが付いています。
むちゃくちゃリーズナブルということもないですが、リアディレイラーにDEOREが入っている辺り「値段するだけのことはあるな」という構成でしょうか。
ブレーキがテクトロというのは少々いただけませんが、どこのメーカーもクロスバイクのブレーキでコストダウンっていうのは多いので、仕方ないとしときましょう。
気になれば、後から交換すれば良いですし。
これは良いなという点はタイヤ。
32cと少々太めですが、クロスバイクですから求めるのは、速度より安定感。
そう、このタイヤは安定感あります。
トレックの子会社・Bontrager(ボントレガー)というメーカーのAW1というやつですが、なかなかナイスグリップ。
1本4,000円以上の高級タイヤです。
前後だと9,000円ほどします。
4,000円のタイヤというのは、高級品なのかというと、初期装備としては破格の高級品です。
ロードバイクでも、だいたい初期装備のタイヤは2~3千円ですから。
タイヤが良いと、路面をしっかり捉えてくれるので安心です。
トレックのクロスバイクの良いところ③
トレックの7.4FXで、初心者の人でも分かりやすい良いポイントがグリップ。
非常に握りやすいです。
やわらかいです。
手首が疲れない形状になっているのです。
このグリップ『IsoZone ハンドルバー&グリップ』という名前が付いていまして。
そう、グリップ、握りのゴムの部分だけじゃなく、その内側のハンドルから専用設計になっています。
やわらかいパッドを仕込めるようになっているんですね。
さらに少々マニアックですが、このハンドル、現行の大半のロードバイクと同じ31.8mm径なので、非常にステアリング・ハンドルさばきが安定します。
ハンドルさばきの安定は、ハンドルはもちろんですが、フレームのジオメトリの良さが一番の理由ですね。
7.4FXは、カーボンフォークにロードバイクと同じ、上 1-1/8・下 1.5のE2テーパードヘッドチューブ採用!!
すでに自転車に詳しい人じゃないと、分かりにくいですね。
『カーボンフォーク=路面の振動を吸収してくれる』
『テーパードヘッドチューブ=ハンドル周りの安定性が飛躍的に良くなる』
というイメージで良いです。
どちらも結構お金がかかりますが、走り味が劇的に変わる技術です。
ロードバイクでも、安物には採用されていないんですよ。
評判以上か、評判以下か?
7.4FXは、ざっくり言って評判通りです(笑)
走りや性能は、確かに素晴らしいものがあります。
その点、さすが88,000円!
でも、やっぱりクロスバイクのお値段としては、正直ちょっぴり高級です。
ですが、よく走る良いクロスバイクが欲しいという人には、実にオススメです。
7.2FXについては評判が少ないですが、まあ、ある意味それも評判通りでしょうか。
2016年モデルは、65,000円という定価ですが。
その価格帯だと他メーカーのラインナップも多く、比較しても特別飛びぬけて良いなという点も、悪いなという点も少ないですね。
ただ、トレックは大メーカーですので、修理部品の在庫なども割と充実しています。
スポーツ用品量販店やホームセンターには卸さず、きちんとした技術のあるお店にしか卸さないので、後のメンテナンスなんかでは有利ですよね。
その辺は、車体自体の良さとは少し違いますけど。
まあ、さすがに世界有数の大メーカーだなと思います。
また上位グレードには7.5FXや、フルカーボンの7.7FXもあります。
この辺りは、値段も10万円超えますが、確かにやる気も違います。
7.7FXに至っては、「ハンドル以外そのままフルカーボンロードバイクじゃん!」という構成。
クロスバイクでそこまでするか?と思ってしまう程です。
トレックのクロスバイクの実力と評判 まとめ
7.4FXは、ちょっと高級なお値段だけれど、走りも素敵。
7.2FXは、予算が足りないけれど、トレックの自転車に乗りたい人には良いですね。
フルカーボンのクロスバイクについては、エグゼクティブな走りを楽しみたいジェントルマンにはピッタリですね!