はっきり言って、どシロウトですが、ロードバイクを買おうとしたら自分に合ったフレームのサイズがどれなのか、サッパリ解りません。
ジオメトリー表なるものを見てもメーカーごとに表記の仕方が統一されていないって、どういうこと?
自転車ファンの皆さんに言わせれば、「もっと勉強しろよ」ということなんでしょうが、これから自転車やってみようかなと思っている人間に、「いきなり高い敷居を突きつけてどうすんの?」と思ってしまうわけですよ。
ということで、どうやったら適正サイズが解るか、いろいろ探ってみました。
ロードバイクのフレーム選びで、サイズをどうしようか悩んでいるシロウトの皆さん、参考までにどうぞ。
ロードバイクのフレームサイズの選択、シロウトはこれだ
まずは結論から言っちゃいます。シロウトは自分で中途半端に考えない。そして、よくわからない自転車屋さんの口車に乗らない。
決定版は、“フィッティングシステム”に任せる。これが、最も賢い選択です!
はっきり言って、どシロウトが自転車屋さんにあれこれと説明されてもよく解らないのです。
そして、いろいろなお店に行くと微妙にそのニュアンスなんかが違うわけで混乱しちゃいます。
例えば、Aというお店では「あなたには、これがおすすめです。ポジションも、このサイズなら調整できますよ」と言われたのに、Bのお店では「あなたには、こっちがおすすめです。このサイズの方がいいですよ」なんて言われちゃうんですね。
こちらとしては、「えー、お店によっておすすめサイズが違うんですけど。本当はどのサイズが正しいの?」となっちゃいますよね、当然。で、結論として「なーんだ、結局は売りたいものを押し付けられるのか」ということになってしまいます。
だったら、ちょっとお金を払っても、フィッティングシステムを使ってきっちりと適正サイズを出してもらう方がいいんじゃないでしょうか。しっかりと自分の身体の各部のサイズを計測して適正サイズを出してもらえば、客観的データとして信用できるというものです。
「そんなの測り方によって変わるんだよ」と、イジの悪い人は言いそうですが、専用のシステムで計測してデータとして出してくれるのは、シロウトとしては安心なわけですよ。何だかんだと言って結局のところ。
ロードバイクのフレーム、形状とサイズの表し方
ロードバイクのフレームは、三角形を二つ組み合わせて、ひし形を横に寝かせてたような形をしていますが、その時にひし形の一番上にくる線にあたるフレームの部分をトップチューブというそうです。そして、このトップチューブの状態により大別して2種類の形状があります。
一つは、トップチューブが地面と平行なものを“ホリゾンタルフレーム”、そしてもう一つはサドルからハンドルに向けて上向きに傾斜しているものを“スローピングフレーム”と呼びます。現在、主流となっているのはひし形が潰れて細くなっている形のスローピングフレーム。低重心化や剛性のアップ、軽量化に優れているといわれています。また、サドル位置の可変域が大きいのでポジション調整の幅が大きく、適応身長も幅広く対応できるという話です。
サイズの表し方は、どちらのフレームでもサドルを取り付けるパイプの部分(シートチューブ)の長さで表示することが多いようです。具体的には、BB(ボトムブラケット)の中心からシートチューブの上端までの長さをいいます。イメージとしては、ひし形を横に寝かせた時の短い方の対角線(車種によってはその対角線が外にかなり突き出しています)の長さをフレームサイズと表示しています。
ここで問題なのが、このサイズ表記だと例えばフレームサイズ500㎜と表示されていても、ホリゾンタルフレームとスローピングフレームでは、フレームの大きさが全く違う場合があるということです。
それはどういうことかといえば、ひし形を押し潰した形のスローピングフレームでは、ホリゾンタルフレームに比べシートチューブがかなり短いものがあるためです。これを知らずに同じ大きさだと思って選ぶと大きすぎたり、小さすぎたり、全く合わないといったことになるので注意しましょう。
ロードバイクのフレームサイズ、適応身長と選び方
ロードバイク各メーカーのカタログやWebサイトには、スペックとしてジオメトリー表というのが出ています。
ジオメトリー表というのは、フレームサイズごとの各部分の寸法やシート角、ヘッド角が一覧表にまとめられたものですが、その項目の最後または別表として各サイズの適応身長というのが出ています。
このジオメトリー表と適応身長を見れば、そのロードバイクのフレームサイズでどれが自分に合ったサイズか解るようになっているというのですが、シロウトにはさっぱり解りません。メーカーによって縦並びだったり、横並びだったり、和文、欧文表記がバラバラ。項目の順もバラバラ。どこをどう比較するのか。その寸法が解ると何が解るのか。シロウトには理解不能です。
でも、サイズごとの適応身長が解ればいいか。と思うと、必ず注意書きとして、このようなことが書いてあります。適応身長は参考値です。とか、一般的な目安です。お店でご確認ください。
「するってえと何かい、フレームサイズの表記も形状によって違うので数値だけじゃ同じかどうか解らない。適応身長も取りあえずの目安程度、シロウトはお店の言いなりになりなさいってことかい」、と思わず言いたくなってしまいます。
一体どうしたらと落ち込んでいたところに、ちょっとだけ救いの手がありました。
ジオメトリー表の中には、スローピングフレームの場合はトップチューブのホリゾンタル換算という数値が出ていて、これを見れば形状が違っても同じ大きさかどうか解るそうです。
「このフレームサイズでも調整すれば大丈夫」のウソ
先ほども出ましたが、適応身長の話。一応の目安ではあるが、必ずじゃないということでしたよね。
人それぞれ身長は同じでも手足の長さや肩幅などみんな違うので、しっかりと採寸してみないと適正なフレームサイズというのは解らないということらしいです。ということは、やはりシロウトは最初にフィッティングシステムでしっかりと適正サイズを確認してもらった方がいいということになります。
そうしないと、この項目の見出しのようなことが起こるかも知れません。必ずそうだというのではありません。多くの場合は、どこの自転車屋さんもちゃんとしているんです。
ですが稀に、「適応身長に入っているので、シートの位置やステムの長さを調整すれば、このフレームでも大丈夫ですよ」と言われて、実際にはサイズが合っていないロードバイクを買わされてしまうことがあります。
確かに、適応身長には幅があり、メーカーや車種によっては2つのサイズ間で重なり合う部分があるので、一見どちらのサイズを選んでもいいように見えます。
しかし、乗る時のポジションや姿勢を考えずに無理に合わせたのでは適正サイズとはいえません。気を付けなければいけないのは、「このサイズ“でも”大丈夫」はダメなんです。やはり「このサイズ“が”おすすめです」でなければいけません。
まとめ、ロードバイクは、絶対に無理なサイズを選んじゃダメ
これからロードバイクを始めようとしている皆さん、お解りいただけたでしょうか。
ロードバイクのフレームは、各メーカーさんで適応身長というものを表示していますが、それはメーカーさんの親切でカタログやWebサイトなどで見比べる際の目安としてお知らせしているものです。
適正なサイズは、身長や股下、手の長さなど、身体の各部をしっかりと計測して判断するのが正しい確認の方法です。
そして、シートの位置やステムの長さの調整というのは、フレームに身体を合わせるためにするのではなく、正しいフォームやポジションで快適に走るために調整するものです。無理なサイズで形だけの調整をすると、全体のバランスが崩れ、正しいフォームでのペダリングができず、パワーもしっかりとホイールに伝えることができません。効率が悪く疲れるだけならまだしも、腰痛をはじめ背骨やひざ、股関節などの故障の原因となります。
ロードバイクのフレームは、必ず正しいサイズのものをお選びください。