自転車のライト、切れていたりしませんか?
夜間の走行では、必ずライトをつけなければいけません。
これは、自転車における道路交通法でも決まっていることです。
通勤や通学に使用している方なら、日常的に自転車を使用することになるので、すぐに修理しなければいけません。
自分で修理できるでしょうか?
また、修理には、どのくらいの費用がかかるのか、今回はそんなお話です。
自転車のライト、おすすめ品
最初に抑えておきたいのは、明るさの単位(尺度)が3種類あることと、最低限の明るさが道路交通法や関連附則、あるいはJIS規格で定められているということです。
3種類ある明るさの単位(尺度)と意味は、以下の通りです。
・ルーメン(光束)(lm):光源から一定の範囲の明るさ
・カンデラ(光度)(cd):特定の方向へ照射される光の強さ
・ルクス (照度)(lux):照射されるされた場所の明るさ
そして、道路交通法や関連附則では「10メートル前方を明るくできること」と定められており、 JIS規格では10ルーメン(400カンデラ)と定められています。
上記の通り、法令や規格で定められていますので、まずはそれに則ったものを購入するようにしましょう。
その上で対向車(対向者)に自分を認識させ、かつ対向車(対向者)が眩しく感じないもの(眩しいとかえって事故の元になります)を選択するのが、ベストなのではないでしょうか。
具体的には、キャットアイ社製のライトをおすすめします。
キャットアイ社製のライトには「ROLテクノロジー」という技術が採用されており、最適な配光と最大限の出力が実現されております。
ライトを購入する際は「キャットアイ」「ROLテクノロジー」で調べてみてください。
自転車のライトが切れていると?
夜間に自転車のライトが切れている状態での乗車は、言うまでもなく大変危険です。
ライトを点灯することは、自分が前方を確認するためだけでなく、対向者に自分の存在を知らせるためのものでもあります。
では、昼間の無灯火は問題ないかと言うと、そんなことはありません。
問題になります。
道路交通法第52条で、以下のように定められています。
「第五十二条
車両等は、夜間(日没時から日出時までの時間をいう。以下この条及び第六十三条の九第二項において同じ。)、道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない。政令で定める場合においては、夜間以外の時間にあつても、同様とする。」
「夜間以外の時間にあっても、同様とする。」とあります。
つまり、昼間でもライトをつける義務があるのです。
例えば、暗がりやトンネルは昼間でも暗いですよね。
それを想定して、法律ではこのように定めているのです。
無用な事故を起こさないためにも、昼夜を問わず、必ずライトを点灯しましょう。
罰金や過失責任、賠償問題にもなりかねません。
自転車のライト修理をする前に
シティサイクル(ママチャリ)の場合、「ブロックダイナモ」と「オートライト」の2種類があります。
ブロックダイナモは一般的なもので、モーターの回転部を車輪に当てて、車輪の回転でモーターを発電するタイプです。
オートライトは、「ハブダイナモ」と言い、車軸に設置されている発電機で発電するタイプです。
センサーで昼夜を判断して、自動的にライトが点灯・消灯します。
修理をするのにあたって、まずしなければらないのは分解です。
分解ができなければ、修理はできません。
ブロックダイナモとオートライトのうち、自分で分解ができるのは、オートライトです。
ブロックダイナモは、残念ながら分解できる構造になっていません。
そのため、ライトを修理する際は、まず自分の自転車についているライトが、ブロックダイナモかオートライトかを確認しましょう。
自転車のライト修理に必要な道具
自転車のライトを分解して修理するには、道具が必要です。
最低限必要なのは、以下の通りです。
・交換用のランプ
・スパナ(ナットなどを外すため)
・半田と半田ごて(配線の半田付けをするため)
・グリース(摩擦部分に塗るため)
・金づち(ナットが固くなって、スパナで、すぐに取り外せないとき用)
分解や修理をする前に、まず、これらの道具が家にあるかどうか確認してみましょう。
スパナや金づちはどのお宅にもありそうですが、交換用のランプはもちろん、替えのランプや半田と半田ごて、グリースを常備しているお宅は少ないと思います。
相応の出費は致し方ないと思いますので、修理に必要な道具がない場合は、買い揃えましょう。
半田ごては、意外なところでも役立つことがあるので、ひとつあると便利です。
自転車のライト修理は時間が掛かる
必要な道具を揃えて、実際に作業を行うとすると、それなりの慣れた人でないと、時間が掛かると思われます。
特に、配線の半田付けは、手慣れた方でないと手間取るでしょう。
あくまで目安ですが、手慣れた方で1時間弱程度だと思われます。
慣れていない方だと順調に作業が進んでも、その倍は掛かるのではないでしょうか。
また、失敗してしまい、余計な作業が増えたり、ランプ(その他の付属パーツ含む)そのものが使えなくなってしまうというリスクもあります。
もしそうなれば、自転車に乗れなくなってしまいます。
点灯しない状態で自転車に乗車するのは、前述したように、法令違反です。
こっちが見えているから大丈夫など、安易な考えで自転車に乗らないようにしてください。
上記をふまえて、ご自身で修理を試みる場合は、自分がどれくらい修理作業に慣れているかの熟練度を考慮して、作業に当たる必要があります。
半田付けは授業でしか経験ないというような場合は、潔く自転車屋さんにお願いするほうが安心できるはずです。
自転車のライト修理、お店でやると
作業の熟練度が低かったり、作業に失敗すると、自転車に乗れなくなってしまうかもしれないというリスクがあります。
そのため、よほど手慣れた方でなければ、ご自身で修理を行うのは、やめた方が賢明です。
「餅は餅屋」という言葉もありますように、自転車の問題は自転車屋さんに任せた方が良いと思います。
修理費は、工賃のみなら、3,000円前後といったところでしょう。
ただ、正確な料金は、お近くの自転車屋さんに確認するのがベターです。
自転車屋さんと仲良くなったら、もしかしたら、ライトの修理方法などを教えてくれるかもしれないです。
そしたら、次からは自分で修理することができるかもしれませんね。
一般的な自転車、いわゆるママチャリでは、定期的にメンテナンスをすることは、ほとんどないでしょう。
しかし、ロードバイクなどのスポーツ自転車は、定期的にメンテナンスをすることがあります。
そのため、将来はロードバイクやクロスバイクに乗ってみたいと思っている人は、どんな修理でも経験しておいたほうが良いでしょう。
なめてかかると痛い目を見る⁉︎自転車のライト
道路交通法、及び関連附則に定められている通り、自転車のライトは昼夜を問わず、必要に応じて点灯できる状態にしておかなければなりません。
ニュースでも時折、自転車と歩行者の接触事故が報じられています。
事故に伴う賠償金も高額(ケースによっては、1億円近い賠償命令が出ています)になっています。
今や「あ、自転車のライトが点かないや。まあ、いいか。」では済まされないのです。
自転車のライトの修理やメンテナンスは、軽いようで重いのです。
なので、日頃から自転車のライトの状態には、一定の注意を払う必要があります。
事故を起こして1億円近い賠償金を払う羽目になるくらいなら、ご自身の時間と労力を費やす。
あるいは、自転車屋さんに修理やメンテナンスを頼んで、3,000円支払ったほうが、よほど良いと思いませんか?