自転車の種類に関係なく、故障や破損しやすい部分は共通しています。
外的要因で破損しやすいのが、サドルです。雨ざらしにしてしまったり、駐輪場で倒れてしまい、他の自転車と接触して破けてしまうなどです。
こういったときの対処はどのようにすればよいのでしょうか。
今回は、サドルが破けてしまった場合の修理方法や、放置していた革サドルの修理方法などをご紹介します。
自転車のサドルが壊れたら
自転車のサドルが壊れてしまった時、その自転車がママチャリならすぐに新しいものと取り替えましょう。
たまに、スーパーのビニール袋を被せている人もいますが、駐輪している間の雨避けが目的ならともかく、乗っている最中も付けっぱなしなのは滑るのでやめておきましょう。
サドルの破損は表面が破けていることが多いので、修理に出すか、それとも新品を買ってしまうかは傷の深さを見て判断しましょう。
買い直すには値段が高すぎたり、思い入れがある場合は修理が良いかと思われます。
ただし、傷がサドルベースに達しているようなら買い替えた方が賢明です。
ママチャリなどのサドルは安いので、修理に出しても、新品と交換しても、値段に大差はありません。
それに一度壊れると、直したところでしばらくしたら再び同じ部分が壊れるなんてことも珍しくありません。
ビニール製のサドルなら自力で修理することも出来ますが、素直に専門の人に頼めば良かったと後悔する可能性の方が高いので、やるなら自己責任でお願いします。
自転車のサドルの修理方法の種類
自転車のサドルが壊れた場合、自分で修理することも可能です。
しかし、応急処置に近い方法ばかりなので、早めに専門店へ持って行った方が良いかもしれません。
傷が小さければ、幅の広いビニールテープを貼るだけでオーケーです。
テープは傷よりも少し大きめに千切りましょう。
難点は長持ちしないことと、はみ出た粘着剤が服に付着することがあるという点です。
大きい傷にはサドルを補修するためのテープを使います。
専用なのでビニールテープよりは丈夫ですが、これもやはり一時的に凌いでいるだけです。
テープでは無理だと感じたら、新品と取り替えましょう。
限界まで乗りたければ、サドルカバーという手もありますが、乗り心地は微妙かと思われます。
これは裏技に近いですが、シーリング剤か靴底を直すための補修剤を使うのも悪くありません。
シーリング剤とはサッシなどの隙間を埋めるためのもので、乾くとゴムのような感触になるので、水も弾いてしまいます。
靴の補修剤も同様です。
おすすめは「シューズドクター」というセメダインです。
ホームセンターへ行けば売っていますよ。
修理にはサドルカバーもおすすめ!
自転車のサドルが破損したら、ほとんどの人はまず修理をしてみようと考えるでしょう。
そこでおすすめなのが「サドルカバー」です。
これをサドルに被せるだけで、あっという間にリフォームが完了します。
とはいえ、上手く被せることが出来ずしわくちゃになったり、ずれていたらみっともなくて見栄えが良くありません。
そんな心配を解消してくれるサドルカバーが存在します。
その名も「のびーるチャリCAP」です。
伸縮性のある素材で作られているので、曲線の多い滑らかなサドルにもぴったりと被せることが出来ます。
見た目に関しても問題はなく、まるで新品のような美しさを保てます。
自転車は単なる乗り物ではなく、お洒落なファッションアイテムのひとつです。
どんなに美しく仕上げても、新品を下回っていれば意味がないのです。
新品を超えるものにしたいという思いを込めて、このサドルカバーは生み出されました。
流行に敏感な人でもきっと満足することでしょう。
サドルカバーにはお尻の痛みを緩和する効果も持ち合わせています。
そのために柔らかいゲル状の物質が入っているものもあります。
またいろんなデザインがあるので、お洒落を気にする人にも向いています。
自転車の革サドルの修理
自転車のサドルが壊れたら、是非自力での修理にチャレンジしてみましょう。
今回は「革サドル」の修理方法をお教えします。
まず裏側にたっぷりの油を塗り付け、一晩放置します。
翌日には多少柔らかさを取り戻しているので、表面を木槌で叩いてやりましょう。
それから棒などを使って一通り擦り、ストラップとロードバイク用のチューブを巻き付けて歪んだ形を整えてやります。
そうしたらビニール袋に入れて、4日間置いておきます。
4日経ったら取り出して、紙やすりで表面を擦ります。
そして革製品専用のクリームを塗り、またもやストラップとチューブを取り替える巻き、ビニール袋を被せて2日間寝かせます。
これで完成です。
専門の人からすれば、かなり荒っぽいやり方に見えるでしょう。
しかし素人にとっては、誰でも出来る手軽な直し方なのです。
サドルとは、極端な言い方をすると「雑に扱われる場所」ではあります。
風雨や砂埃、泥、乗り手の汗などに晒され続けるのですから、気にしていてはきりがありません。
とはいえこまめな手入れは決して悪いことではないので、自転車屋さんに具体的なメンテナンスの方法を聞いておくと良いでしょう。
傷の名残も、革サドルの醍醐味ですよ。
自転車のサドルの扱い注意点
自転車のサドルの表面が破けてしまい、バネが飛び出してしまったら早めに修理しましょう。
サドルを外して裏返すと、ベースとなっているプラスチックが割れていることが分かります。
これでは乗り心地が悪く、常にバネの感触が伝わるので不快感しか抱きません。
どうしてこんなところが破損するのかというと、スタンドを掛ける際にサドルの縁を掴んでいるせいです。
この状態で自転車を持ち上げれば、負荷は全てサドルに掛かります。
後方に子供用の椅子が付いているタイプなら、普通の自転車よりも重いので、負荷も増します。
もちろん耐久性はありますが、限界ももちろん存在します。
同じことを繰り返せば、負荷は蓄積していき、やがて耐えきれなくなって溢れてしまいます。
すると割れてしまうのです。
サドルはちょうどいい位置にあるので、咄嗟に掴んでしまうのも分かります。
しかしプラスチックは、そこまで丈夫ではありません。
何か理由があって自転車を持ち上げたいのなら、金属で出来ている荷台の部分を抱えると良いですよ。
修理不可の場合でサドル交換するときのポイント
自転車のサドルの中には、修理が出来ないものもあります。
その点を踏まえて、どんなサドルにするのかを決めましょう。
まずは、現在使っているサドルの形を調べます。
厚さはどれくらいなのか、反発力はどれだけあるのかなどを見てみましょう。
高反発すぎるものは、お尻を痛めやすくなります。
反発力を抑えるカバーなどもあるので活用しましょう。
痛くなるところは「坐骨」と「恥骨」の2箇所です。
前者は座った時に身体を支えてくれる骨で、後者はサドルの先に体重を掛けた時に当たる骨のことを指しています。
もしもサドルの横幅が合っていなければ、新しいものと取り替えましょう。
サドルの先端が太いほど漕ぎにくくなり、座った時にしっくり来ないので落ち着きません。
だからといって、細すぎても問題です。
自分の体格や背丈に適したものを選んで下さい。
なるべく痛みを減らすには、サドルの角度を把握しましょう。
サドルには「なで肩」と「いかり肩」の2つのタイプがあるので、自分の自転車がどちらなのか確認して下さい。
最も大事なのは前後の位置です。
これはサドルを取り替えても解決出来ないポイントです。
まとめ 意外と簡単に出来るサドルの修理
損傷度合いによっては、簡単に修理出来そうですね。
買い換えになっても、安価なものもたくさんあるので、修理する時間がもったいないと思う方は、買い換えるのも良いですね。
サドルカバーを付けるのも良さそうですので、修理・交換・サドルカバーのどれにするか迷いそうですね。
後悔しない選択をしてください。