普段乗る自転車での走行速度が、どのくらいで走っているかご存じでしょうか。
時速を気にする方は、グッズや距離と時間で計算する方もいると思います。
走行する時速が分かれば、距離に対してどのくらい時間が掛かるのかが分かるので、平均時速を把握しておくと便利だったりするんですね。
今回は、一般的な平均時速についてお話していきます。
自転車走行で一般的な平均時速の目安は?
国土交通省が2009年に香川県で行った調査では、香川県の2,447人の時速は、平均14.6kmでした。
一般人や学生を対象とした走行速度を調査しているので、自転車はそのような平均速度で走行していると考えてよいでしょう。
しかしながら、自転車の種類はごっちゃになっていますし、ライダーの体力も考えられていませんし、細かくみていけば、クロスバイク、ママチャリ、ロードバイクで異なる速度で走行していることでしょう。
比較的速く走れるクロスバイクだと、平均時速が15kmから20kmでしょうし、より速く走れるロードバイクだと、平均時速が20kmから30kmになっていると思われます。
最高速度で考えれば、競輪を参考にすると時速68kmくらいになります。
200mを10.5秒で走りきります。一般道を走行する自動車の制限速度が60kmなのですが、それを超えるかなりの速度を出せるようです。
歩行速度の平均時速が4kmとされているので、普通の自転車でも3倍以上速くて、最高速度の自転車だと17倍も速く走れるようです。
一般的な自転車の平均時速からどこまでの距離が行ける?
ママチャリと呼ばれる、一般的によく使われている自転車だと、時速は12kmから15kmくらいになります。
つまり、1時間も走れば平均して、だいたい14km進むことになります。
クロスバイクになると、もう少し速くなるので、1時間で15kmから20kmとなります。
自転車でどこまで進めるのか細かく考えたい場合は、信号の待ち時間は30秒から75秒、それから歩行者・自転車専用の信号機だと90秒から100秒となっていることも参考になるでしょう。
ちなみに、JR山手線の東京・新宿間が17.4kmなので、クロスバイクで1時間くらいの距離だと言えます。
電車だと30分の距離なので、クロスバイクは電車ほど速くないということが分かります。
大阪で似た距離だと、阪神電車の大阪・西宮間が16.7kmなので近くて、さらに急行だと20分の区間になるので、やはり電車のほうが速いです。
それから、ママチャリやクロスバイクの他に、電動アシスト自転車もあります。
電動アシスト自転車を使うメリットは、速くなるというよりは、楽になると考えるのが良いでしょう。
人の力と電力補助の比率は時速によって異なっています。
時速10km以下だと、電力補助が人の力の2倍で、時速24km以下まで徐々に電力補助の力が弱りつつ、時速24kmを超えると、電力補助がなくなるように作られています。
自分の平均時速をアイテムを使って計算してみよう!その①
自転車に乗っていて、今どのくらいの速度で走っているのか知りたいという要望に応えてくれるのが、自転車用のスピードメーターです。
スピードメーターは、サイクルコンピューターとも呼ばれ、走行速度・平均速度・最高速度・走行距離・走行時間と、知りたいと思う数値を一通り確認できます。
実際の測定方法は、速度が0を除いて、平均速度が算出されるようです。
信号で止まっている時間は加算されず、走行時の平均速度となっているようです。
ちなみに、停止中も含めた平均時速が40kmくらいだと、プロでやっていける速度なります。
ついつい四捨五入して、平均速度を他人に言いがちですが、平均時速40kmというのは、とんでもない数値だと覚えておくとよいでしょう。
ただし、3分くらいの短時間なら、追い風でも速度が向上するので、意外と速い平均速度を記録することも可能です。
自転車に乗っている人は、なぜか平均時速を適当に言う人が多いという印象があります。
悪気はないことは分かっているのですが、100kmの距離を走行した、という一言でも実際は、80km、130km、もしかすると50kmだったということもあります。
それでもサバを呼んでいるわけではありません。
実際に距離を測定することが難しいということもあります。
100km走ったと思っても、実際には95kmや105kmということは良くあることです。
自分の平均時速をアイテムを使って計算してみよう!その②
自転車の平均時速などを測定できて、便利なサイクルコンピューターでも、信号でのストップアンドゴーで数値が変わってしまいます。
信号などが多い街中を走る場合は、結構アバウトな数値になってしまうことがあります。
走行距離にしても、精度の少ないサイクルコンピューターで測定していると、アバウトに走行距離を表示しがちです。
そのため、サイクルコンピューターの数値ではなく、アバウトな数値を表明する人が多い印象があります。
レースでは、アバウトなタイムをというのは許されませんが、日常の走行では特に悪気もなく、数値を四捨五入などしてしまいがちです。
それでも最近は、サイクルコンピューターの性能が上がってきて、正確な数値を表明する人が増えてきました。
それもサイクルコンピューターにGPS搭載型が増えたからです。
GPSのおかげで、走行ルート、区間速度、区間のケイデンス(ペダルの回転数)、GPSと地図情報を組み合わせて区間の勾配も測定できるようになって、トップアスリートと同じようなデータを入手できるようになり、信頼の高い数値を扱えるようになりました。
自転車のタイムで周りと比較しよう!
STRAVAという、ランニング、サイクリング、スイムといったアクティビティを記録して、平均時速などを分析してくれる便利なサービスがあります。
スマートフォンに入れるアプリとして提供されており、GPSとも連携して、誰かが設定したコースを走行することで、コースの区間タイムを記録、他のユーザーのタイムと比較してランキング表示もしてくれます。
それはかなり燃える要素だと思います。自宅付近の人気ルートなら、多く挑戦できますし、上位を狙うことがモチベーションの維持になります。
それに、本気でコース攻略を狙うと、練習していくにつれてコースの特徴が分かってきます。
区間タイムからどこで攻めるべきなのか、どこが得意なのか出てくるからです。
それを利用することで、徐々にタイムが縮まるのも面白いところだと思います。
言うならば、STRAVAを使うことで、普段の町並みの全体がオンラインゲームのようになります。
そしてこれは残念なことなのですが、STRAVAの1位はほぼ取れません。
ランニングコースだというのに、自転車を使ってインチキする人がいるからです。
それでも、友人との競争や目標の設定にも役立つので、興味ある人は試してみるとよいでしょう。
自転車は速度違反で捕まることがあるの?
道路交通法第22条には、設定された最高速度を超えた速度を車両は出してはいけないという趣旨のことが定められています。
そして自転車は、道路交通法第2条1項で、軽車両という車両の一つとして定められています。
つまり、自転車も速度制限を守らなくてはならないということです。
それでも自転車に乗っていて、速度超過の取り締まりを受けるのかというと、必ず受けるということはありません。
速度制限の記載のない道路だと、自動車60kmまで原付30kmまでと制限速度が決まっているのですが、そこに自転車の表記がありません。
つまり、速度制限の記載がない道路に限っていうと、自転車が速度超過で取り締まりを受けることはないのです。
それでも速度超過ではなくて、安全注意義務違反として取り締まりを受けることがあるので、無謀な速度による運転は、やはり取り締まりの対象になります。
問題なのは、速度制限のある道路での速度超過です。
30kmとか40kmとか速度制限のある道路で速度超過すると、自転車での罰則は、原付や自動車よりも重いものになっています。
自動車や原付は、10kmずつと罰則に段階があるのですが、自転車はそのようなものがなく、一発の取り締まりで、6ヶ月以下の懲役、または10万円以下の罰金となります。
しかも平均時速ではなくて、警察のスピードガンで測定された速度で取り締まりを受けるので注意が必要です。
平均時速が速いから良いというものではない
平均時速が分かれば、目的地に到着出来る時間がおおよそで分かるので便利です。
平均時速が分かれば速さを求めたくなります。
しかし、走行速度が速くなるという事は、制御もしにくくなります。
安全運転ではなくなるとも言えますね。
平均時速を速くするなら、技術も上達する必要があります。
また、走行する場所も人通りが少ない場所やサイクリングコースを利用して、平均速度を上げることをする事をおすすめします。
くれぐれも安全運転を心掛けて下さいね。