必見!ロードバイク初心者が疑問に思うことをプロが徹底解説

こんにちは、じてんしゃライターふくだです。

ロードバイクを始めてみようかな、あるいは最近買ったという初心者の方には、様々な悩みや知らないことがたくさんありますよね。

「そもそもにどこで買えば良いのか」「買ったは良いけれど、メンテナンスって何をすれば良いのか」
「車道はどこを走れば良いのか」「ぴちぴちのジャージは着ないといけないのか」
「慣れてきたら峠を走るって聞くけど峠はどこにあるのか」「ビンディングペダルは何なのか」

いろいろな疑問、悩みがあると思います。

今回は、そんなロードバイク初心者の方のよくあるお悩みをまとめて、知っておいたら便利なお話をしていきたいと思います。

初めてのロードバイクってどう買えばいいの?

まずはロードバイクって、どこでどうやってどんなのを買えば良いの?という話ですね。
そもそもに、クロスバイクにしようか悩むという人もいますね。

まずは、予算を決めるのが大事です。

「そうは言ってもできるだけ安い方が良いな。でも、安すぎるとまずいんでしょ?」

そうですね。
安すぎると良くないです。

15万円用意できれば、最初の1台としてはバッチリです。

15万円がツラいという人も、何とか10万円は用意したいところです。
きちんとしたロードバイクの最低ラインは、10万円です。

昨今は、10万円を切るモデルもありますが、ギリギリです。
ネットで5万円などで売っているものは、すぐに故障などのトラブルに見舞われ、結局無駄遣いになってしまいます。

予算が届かない人は、クロスバイクにする方が良いと思います。

ロードバイクは軽くて速いですので、あまり安く作ると、どこかしら無理が出ます。

クロスバイクの場合、ロードバイクよりは、いくらか安価に作ることも可能です。
ご自身の予算をある程度決めておくことが重要です。

次に店を探すことが重要です。

ロードバイクは、購入後のメンテナンスが重要です。
メンテナンスを全て自分でするのは大変です。

昨今はインターネットで動画付きの丁寧な解説もありますが、やはり動画だけでは力加減など分かりません。
修理・メンテナンスは、お店でしてもらうことになります。

初心者の人は、ビックリするかもしれませんが、ロードバイクの修理、メンテナンスは購入したお店でしてもらうのが原則です。

昨今は他店で購入したロードバイクも修理してくれるお店も増えていますが、やはり車体を購入してくれたお客さん=お得意様です。

自転車屋さんも商売ですから、自分のお店で買ってくれたお客さん、たくさんお金を落としてくれたお客さんを大事にします。

ですから、修理のときに行きやすいお店で車体を購入するのは、とても大事なんですね。

特に東京などの都心部で、電車がメインの交通手段で、自動車で運ぶのは面倒という地域に住んでいる人は、歩いて自転車を持っていける範囲で探すのは大事です。

都心の場合、自転車屋さんの数が多いので、探せば近くに一軒くらいはあるでしょう。
ただし、話し掛けにくい頑固オヤジのお店などは避けた方が無難です。

気軽に修理の相談ができそうな雰囲気のお店というのが大事です。

「修理の腕が良いお店が良いよ」
と、ロードバイクに詳しい人に言われるかもしれませんが、初心者の人が店の腕の良し悪しを分かるのは、無理があります。

ベテランの人でも、何回か修理をしてもらわないと腕の良し悪しなど分かりませんし、レースメカニック的な腕の良さと、お客さんの意図、予算を理解して相談に乗ってくれるという、腕の良さはまた別物です。

のんびりと趣味で楽しみたいのに、レースバリバリのおじさんしか集まらないお店で買ってしまうと、少々気まずいことがあります。

自分にとってお店に入りやすいかどうか、話しやすいかどうか、これは初心者の人でも判断できることですし、自転車屋さん選びの際に、とても大事なことです。

あとは、店の人に予算を伝えて相談すれば、何台かおすすめを教えてくれると思います。

その自転車屋さんで扱っている車体の中で、予算内でプロが一番良いと思うものを、すすめてくれるはずです。

あるいは、SALE品で良いものがあるかもしれませんし、場合によってはSALE品じゃなくとも、もうすぐSALEになるものを教えてもらえることもあります。
気に入ればその場で即決でも良いですし、インターネットで調べたり、他にも何件か回ってみても良いと思います。

中には、インターネットで人気のモデルを調べてから買う人もいますが、近くで売っていないこともありますし、売っている店があっても、苦手な雰囲気のお店ということもあります。

後の修理のことを考えれば、車種やメーカーで先に絞るよりも、雰囲気の気に入ったお店を先に探す方がオススメです。

初心者のロードバイクメンテナンス

ロードバイクを手に入れて、最初に気になるのがメンテナンスですね。
何だかロードバイクのメンテナンスって難しそうですよね。

でも、実際には難しいメンテナンス、修理はお店でやってもらえますので、自分でしないといけないメンテナンスは限られています。

基本は、定期点検に行くのが大事です。
きちんとした自転車屋さんなら、自分のお店で購入してくれた自転車に関しては、無料で定期点検をしてくれる場合が多いです。

お店にもよりますが、初回点検は最初の1か月、2回目が3か月後、あとはお店によって様々ですが、3か月に1回や半年に1回などが一般的じゃないでしょうか。

乗る頻度によっては、毎月でも点検した方が良い人もいます。
例えば、通勤で毎日使う人ですね。

たくさん使うほうが、消耗は早いです。

お店によっては、期間を決めずに気になるところがあれば、いつでも気軽に持ってきてください、というところもあります。

あまり乗らなくて、特に何も気になるところが無くても、少なくても半年に一度は点検はしておいた方が良いです。

自分でしないといけないメンテナンスは、まず空気入れですね。
ロードバイクの空気圧は、普通の自転車と違ってとても高く、何もしなくても少しずつ空気が抜けますので、ちょくちょく空気を入れてやる必要があります。

本当は乗る前には毎回チェックするのがベストですが、初心者の人の場合は、週に1回でも良いと思います。

大事なのは、「何もしなくても空気は抜ける」ということを知っていることです。

汚れがついたら、車体を布などで拭き取ってあげるのも大事です。

買ったばかりのうちは綺麗にしていても、慣れたころには、全く拭き掃除もしなくなる人は少なくありません。
汚れを落としてあげることは大事です。
固く絞った布で、拭き取れば良いですね。

そして、初心者の人の最初の難関、チェーンの注油ですね。
チェーンの油は、小まめにさしてやる必要があります。

ママチャリのように、チェーンが錆びてしまってはおしまいです。
錆びなくても油が切れていると走りが重くなったり、変速がスムーズに動きませんし、チェーンが擦り減るのも早くなります。

注油の方法は購入した自転車屋さんで、「チェーンの油を下さい、あとどうやって使えば良いか教えてください」と聞けば問題ないでしょう。

あるいは最初、自転車を購入するときに、一緒に売るお店も多いと思いますので、そこでやり方を聞けば教えてくれると思います。

基本的にはパーツクリーナーで汚れを落として、新しい油をさして、少し時間をおいてチェーンの内部に油が浸透したら、表面の余分な油を拭き取るという手順になります。

初心者最大の難関が、パンク修理でしょう。
やはり、買ったお店で教えてもらいましょう。
慣れれば、さほど難しいことではありません。

初心者でもパンク修理の道具は必要?

パンク修理の道具と言いますと、『携帯ポンプ(空気入れ)』、『予備のチューブ』、『タイヤレバー』の3つです。

「初心者でも、そういうアイテムは必要なんですか?」
という疑問も多いですね。

結論としては無くても良いけれど、あった方が便利です。
無くても、タクシーを呼んで自転車屋さんまで行けば、全て解決する話です。
ただ、お金がかかります。

タクシーを呼ばずに押して歩いても、自転車屋さんで修理してもらうと、修理の工賃が掛かりますね。
その点、パンク修理セットは最初に1回買えばおしまいですから、数回パンク修理をすれば元が取れるので、安いと思います。

「パンク修理は初心者でも簡単なんですか?」
という質問もありますが、簡単と言えば簡単ですし、難しいと言えば難しいです。

妙な言い方と思うかもしれませんが、パンク修理は結構奥が深いです。
ベテランの人でも、稀に失敗することもあります。でも、本当にごく稀です。

基本的には初心者の人でも、やり方さえ知っていれば簡単にできます。
ママチャリと違って、工具なしで簡単にホイールが着脱できるので簡単なんです。

修理、機械なんかをいじるのが得意かどうかという個人差もありますが、一般的には何回か練習さえすれば、ほとんどの人ができるようになります。

「パンク修理って、実際にやってみると案外簡単だな」
と、感じる人の方が多いんじゃないでしょうか。

パンク修理ができれば、パンクしたらどうしようという不安なく、ロードバイクを楽しめるようになります。
遠くに向かって走るのも、怖くなくなります。

せっかくロードバイクを持っている人には、ぜひともパンク修理は挑戦してみて欲しいです。

初心者でもヘルメット?ジャージ?

初心者の人の質問で多いのが、ヘルメットとピチピチジャージの話ですね。
初めてだと、あの格好は何とも言い難いですよね。

ヘルメットはしておいた方が良いと思います。

ちなみにヘルメットの値段は、安全性には関係ないので、気にしなくても大丈夫です。

軽さや被り心地、デザインなんかの問題です。
高いヘルメットは、フィット感が良いです。
楽です。それだけです。

ただ、毎年買い替えるものでもないので、被り比べてみて気に入ったものがあれば、少し値段を出しても良いと思います。

ジャージについては、着たい人だけ着れば良いです。
別にレースをする人でも、着たくなければ着ないで良いと思います。

ただ、ロードバイク用のピチピチジャージは、ロードバイクを走るときにはすごく楽です。

普通の服に半ズボンだと、結構風でバタついたり、ペダルを踏むときに窮屈だったりします。
自転車のペダルを踏むという動きは、やはり特殊な動きですから、普通の服だとやりづらいんですね。

特にある程度速度を出すなら、ジャージが楽なのは間違いありません。

それでも、カフェでお茶したりするときには、普通の服の方が良いですよね。
ウェアについては、好みで問題ないと思います。

ロードバイクのサドルがお尻が痛い?

ロードバイク初心者の悩みといえば、お尻が痛い問題ですね。
最初の内は、お尻が痛いのは正常なことです。

ロードバイクのサドルって硬いですし、ロードバイク特有の座り方っていうのも最初は慣れていないので、腰なんかも痛くなりますよね。
慣れていないことをして、体が痛いのは当然です。

お尻の痛みの原因は、

・フォームがおかしい
・サドルの高さ、前後位置、傾きがおかしい
・お尻の筋肉が付いていない

のどれかです。

「サドルが自分に合っていない」
という人が時々いますが、初心者の人が買うロードバイクに最初に付いているサドルは、そんなに癖のあるサドルは少ないです。

むしろ、そんなに痛みの出やすい癖のあるサドルの場合は、最初に自転車屋さんが何かしら「痛い場合は相談してください」など、アドバイスをしてくれると思います。

基本的にはフォームについては、初心者はロードバイクのための筋肉がないので仕方ありません。
これは、慣れるまで我慢するしかありません。

サドルの位置・傾きについては、購入したお店で相談しないといけませんね。
ただ、やはりまだフォーム、ロードバイクの筋肉が付いていない状態では、位置・傾きをイジっても、少し微妙なんですね。

それでも、ちょっと動かすだけで解決する場合もあるので、自転車屋さんで相談してみるのも良いでしょう。

乗っていると、お尻のサドルに当たる部分に筋肉が付いてきます。
これが付いてくると、お尻の痛み問題は解決します。

要は、いくらかは我慢と慣れが必要なのですが、慣れるまでの間に痛みがひどい場合は分厚いパッドの入ったパンツを使うか、クッション入りのサドルカバーを使うか、柔らかいサドルに変えるかの対策も有効です。

いつまで経っても慣れない、痛いという場合は、サドルの高さか傾きを考えてみる必要があります。

股の方が痛む場合は、サドルの傾きを変えてみるとうまく行くことが多いですね。
穴あきのサドルなどに変えるのも効果があります。

お尻の方が痛む場合は、パッド量の多いサドルやパンツを使うと良いでしょう。
サドルの高さを変えるのも良いと思います。

特に初心者の場合、最初は足が地面に付きやすいよう、少し低めにサドルの高さをセットしている場合があります。
サドルは低すぎると、お尻に変な荷重がかかりますので、高くすると解決する場合も多いです。

お尻が痛い問題については、自転車屋さんで相談しても難しい場合もあります。

その場合は、自分でサドルの高さ・傾き・前後を変えて試していくのも、重要になります。
少しずつ動かして、試していくのがコツです。

ただ、初心者の人の場合、最初の内の痛みはある程度仕方ないので、少し我慢しながら様子を見るのも大事です。

ロードバイクは道のどこを走れば良いの?

ロードバイクは道のどこを走れば良いかという問題も、初心者の悩む問題じゃないでしょうか。
ロードバイクのタイヤは段差などは得意ではないので、基本的には舗装の綺麗な車道を走る方が走りやすいです。

道路交通法としても、自転車は軽車両に区分されるので、車道通行が原則となっています。

「車道を走るのは怖いんですけど、歩道を走っちゃいけないんですか?」
大丈夫です、走って良いです。

安全重視で、危険だと思うときには歩道を走ってください。

法律や警察、ロードバイクベテランの人などがいかに「自転車は車道を走った方が良い」と言っても、交通事故で自動車と接触すると死ぬのは自転車の方ですので、危険と感じた場合は歩道を利用してください。

自分の命は自分で守るのは、一番大事です。

ただし、歩道を走るときは、速度に注意しないといけません。

車道を走るときに、「自動車が速くて怖い」と感じるように、歩道では歩行者は、「ロードバイクは速くて怖い」と感じます。

もちろん、ママチャリだって速いと危険です。

また、ロードバイクはママチャリよりもサドルが高く、とっさに足が付きにくく、急停車が苦手ですので、ママチャリ以上に注意が必要です。

歩道を自転車で走るときは、買い物帰りのおばちゃんのママチャリスピードを目安に走るのが良いと思います。

また歩行者がいない場合でも、歩道の方が曲がり角での出会い頭事故の可能性が高くなります。
特に左から来る車については、歩道の方が壁に近いので、向こうから見えづらいです。

また、歩道には車両用の表示がないですし、歩道をそんなに速く走る乗り物というのは、基本的に自動車からは想定外ですので、リスクが高まります。

こう言った理由から、歩道より車道の方がロードバイクの速度には適していると言えます。
ただし、繰り返しになりますが、怖いときは安全を重視して歩道を使ってください。

車道を走る際には、交通量・道路の幅などによっても、安全な位置取りは変わりますが、基本は端っこは危ないです。

端っこは車から見えにくいですし、ガラス片などのゴミでのパンクのリスクもあります。
また、突然に路側帯がなくなったり、道路に埋め込みの反射板などの大きな段差が現れたりと、予期せぬ危険があります。

また、端に寄っていると自動車が速度を落とさずに、追い抜きをかけてくるので危険です。

白線の内側にいれば、自動車はきちんと安全な距離を取って、速度もいくらか落として追い抜いてくれますので、安全を確保できます。

かと言って、白線の内側に大きく入ると、交通量が多い道では煙たがられますし、車との距離も近くなります。

それでも、ある程度の速度を出す場合は基本は原動機付自転車、原付の走る位置取りを参考にすると良いと思います。

もちろん、原付のような右折はしてはいけませんが、軽車両として堂々と車道のしかるべき場所を使用するというのが重要です。

ただし、原付ほど速度は出ませんので、交通渋滞などの原因になりそうな場合は、端に避ける必要もあります。

車道の走り方は本当にケースバイケースですので、どこを走りましょうというのが難しいのですが、一番いけないのは、突然に左右の位置を変えるのがまずいです。

具体的に言えば、路側帯を走っていて、前に路駐している車がいて、後方確認せずに避けるというのが、一番危ないです。

また、ママチャリを追い抜く際も後方確認が必要ですし、ママチャリが突然にふらつく可能性もあるので、そちらにも注意して安全な距離を取って追い抜く必要があります。
安全が確保できない場合は、ママチャリの後ろをゆっくり走る必要がある場合もあります。

後方確認・右左折時・交差点を渡る際の確認は、自動車の運転手と目を合わせるのが大事です。
目が合わない場合は、こちらに気付いていない可能性がありますので、気を付けてください。

白線の真上を目安にして、交通量が多くない道では白線の内側に入るのが一番走りやすいですし、交通量が多くて危ない場合は、路側帯側を走る方が良い場合もあります。

感覚的なところが大きいので、一番は慣れている人と一緒に走ってもらい、ロードバイクがどの辺りを走るかを覚えるのが一番ですね。
ロードバイクが走っているのを見掛けたら、どの辺りを走っているか見て、参考にするのも良いでしょう。

ただし、すべてのロードバイクが正しい位置を走っているわけではないです。
ロードバイクの速度はママチャリ以上、原付以下という非常に微妙なものなので、特に日本の交通量の多い道路では非常に走りづらいのが現実です。

最終的には、自分の安全は自分で確保しないといけません。
自分が安全だと感じる位置を、徐々に探していくというのも大事です。

初心者もロードバイクではビンディングペダル?

ビンディングペダルと言って、シューズとペダルを固定するペダルがあります。

「ロードバイクに乗るなら、ビンディングペダルを使わないといけないんですか?」
という疑問を持つ人も多いですね。

ごく一部の自転車店では、初心者にもビンディングペダルをおすすめするところもありますね。

ビンディングペダルは、走る力をロスなくペダルに伝えられるというメリットがありますが、足が固定されてしまうので、慣れるまで怖いというデメリットがあります。

また、靴がビンディング専用のものを使わないといけませんので、自分の好きな靴を使えないというのもデメリットのひとつになります。

そのほかにも、ビンディング専用のシューズは歩きにくいというデメリットもあります。

このメリット、デメリットを天秤にかけてメリットが大きい人は、ビンディングを使う方が良いでしょう。
ビンディングの恩恵は想像以上に大きいです。

冗談じゃなく50万円のホイールを使うよりも、ビンディングを使う方が速くなります。
ビンディングで固定しているかしていないかでは、力の伝達効率が劇的に変わります。

ただ、通勤で市街地を走るのがメインという人には、ビンディングを使わない方がメリットが大きいと思います。

市街地では信号が多く、何回も停車しないといけません。
その都度、ビンディングを着脱するのは難儀です。
慣れても面倒です。

そして、仕事用の普通の靴を持たないといけないという、デメリットも出てきます。
市街地の通勤の場合、普通のペダルの方が効率は良いと思います。

ただ、通勤でも市街地じゃなく、比較的走りやすい道路を走るのであれば、ビンディングの方が爽快に走れるでしょうから、ビンディングもオススメです。

通勤以外で休日の趣味で乗る場合にも、走り方によってオススメできる場合と、そうじゃない場合があります。

女性や高齢者など運動神経に自信がない人の場合は、ビンディングは無理して使う必要はないでしょう。

特にロードバイク初心者の人の場合、まだドロップハンドルや細いタイヤに慣れていないですから、さらに不慣れなビンディングとなれば危険です。

また、速度はさほど求めず、のんびりと走ってカフェでお茶をするという使い方の人も、ビンディングを無理に使う必要はないと思います。

ドロップハンドルや細いタイヤにある程度慣れるまでは、急がず普通のペダルを使うのを、私はおすすめします。

慣れてきて、いくらか興味があればトライしてみるという感じで良いと思います。
トライする価値は十分にあります。

初めての場合、驚くほどに最初の加速が伸びて、感動できると思います。

ロードバイクで峠を走る?100㎞走る?

恐らく初心者の人の場合、最初は町乗りから始めると思います。
町乗りだけで終わる人も中にはいるでしょうし、せっかくだから町だけじゃなくて、本格的な雰囲気でロードバイクを走ってみたいと思うようになる人もいますよね。

そこで出てくる疑問のひとつに「峠ってどこ?」という問題か、「100㎞ってどこを走れば良いの?」という問題です。

峠を走りに行くようになるか、100㎞のロングライドを楽しめるようになれば、まずは初心者卒業と言っても良いんじゃないでしょうか。

もちろん、どちらもしなくても自転車を楽しんでいる方もいますが、最初の大きな目標としては「峠」と「100㎞」って分かりやすいと思います。

さて、峠ってどこ?という問題に関しては、住んでいる地域によります。
近くに手頃な峠のない地域もあるからですね。

例えば、東京の都心部に住む人の場合、峠はかなり走らないとありません。
読売ランドの坂は坂です。

トレーニングには手ごろでも、峠とは呼びにくいです。
西の奥多摩、秩父、丹沢に行けば良い峠がゴロゴロありますが、そこまでの距離が遠いです。

その場合は、100㎞のロングライドを目指すのが、一般的になるんじゃないでしょうか。

先ほどの例の東京都心部の人なら、サイクリングロードをずっと走って終点まで行くというのが、良いと思います。
多摩川か荒川が人気がありますね。

ただ、多摩川のサイクリングロードは人が多くて、速度が出しにくいですが。
荒川は走りやすくて良いですが、荒川名物の向かい風という強敵が立ちはだかります。

峠にせよ、ロングライドのルートにせよ、インターネットで自分の住んでいる地域の名前と自転車、ルートといった具合で検索をかけると、おすすめのルートが出てくる場合が多いです。

自転車屋さんに行って、聞くのも良いですね。
車体を買ったお店なら、点検のときなどに聞いてみても良いですね。

自転車屋さんのスタッフの中には、走るのが好きな人も少なからずいますし、その地域の道をよく知っている場合が多いです。

私が自転車屋さんで働いていた頃は、お客さん用に毎月1本おすすめルートをまとめたフリーペーパーみたいなものを書いて、インターネット上でも公開していました。

ライターの仕事をしているくらいなので、元々書いたりするのは好きなんです。
あと、その頃は暇だったんですね(笑)

そういった形で、ルートを紙やホームページにまとめてくれているお店は多くはないですが、大抵どこの店でも、自転車が好きで走るルートを探しているお客さんには、いろいろ教えてくれると思います。

ついでに、予備のチューブなどちょっとした買い物をしておけば、『お得意様ランク』が上がるかもしれません。
自転車屋さんと仲良くしておけば、趣味でロードバイクを楽しむ上で良いことは多いでしょう。

サイクルコンピューターは初心者でもあった方が良い?

ロードバイクにはサイクルコンピューター(略してサイコンと呼びます)という、速度や距離を表示してくれる機械を付ける人も多いのですが、初心者でも付けた方が良いの?という疑問も時々聞きます。

サイコンは、好みで問題ありません。
当然ですが、サイコンを付けても速度は変わりません。

ただ、速度や距離を管理できるので、休憩のタイミングや速度のペース管理にはとても役立つので、楽に走るためには便利なアイテムだと言えます。
また、その日走った距離が分かると、やる気にもなります。

サイコンにも、昨今はいくつかの種類があります。

シンプルなものは5千円程度で距離・速度・時間が表示されます。
サブメニューで、平均速度や最高速度なども出るものが多いですね。

1万円程度のものになると、「ケイデンス」という数字が表示されるものが増えてきます。
ケイデンスとは、ペダルの回転数ですね。

同じ時速25㎞で走るにしても、ギアによってケイデンスは変わります。
軽いギアなら、たくさん回さないといけませんし、重いギアなら、回転数は低くても大丈夫です。

ケイデンスは高すぎても、たくさん足を回さないといけないので疲れますし、低すぎると重いギアを無理して、力任せに踏んでいることになるので疲れます。

レースをする人の場合、ケイデンスは90程度が目安になると昔から言われますが、人によって好みがあります。
僕は70~80程度です。
もちろん、速く回すこともできますが、僕の場合、疲れてしまいます。

マラソンでも大股で走るストライド走法と、小股で早く足を回すピッチ走法があるように、人によって向き不向きがあります。
レースに出ない人でも、自分に適したケイデンスを知っていれば、楽に走れるようになります。

初心者の方の場合、ママチャリでゆっくり踏むのに慣れている場合が多いので、少し高めのケイデンスを意識する方が、ロードバイクには適したケイデンスになりやすいです。

慣れてきたら、意図的に低めのケイデンスで走ったり、高めのケイデンスで走ることを何度か試してみると、自分の足に適したケイデンスが、段々と分かってくると思います。

高いケイデンスで足を回すには、ビンディングペダルが便利です。

さらに高級なサイコンでは、ハートレート(心拍数)が表示されます。
ハートレートはフィットネスとして自転車を使う人には、とても便利な数字です。

ハートレート理論は様々な考え方もありますし、目的によって使い方も違うのでここでは省略しますが、何となくの感覚じゃなく、きちんと運動強度を数値化することで、効率良くフィットネスができます。

さらに高級になると、GPSとマップが付いています。
走ったルートが自動でマップに保存されます。

昨今はスマホでも、サイコンのような機能のあるアプリがありますので、それを使うのも良いと思います。

ですが、スマホは自転車に取り付けるには少し大きいですし、壊れたときに電話ができなくなるので、やはり専用のサイコンが便利ではあります。

まとめ「初心者の疑問は恥ずかしがらずに」

初心者の人に、よくある疑問をいくつか書きました。
いかがだったでしょうか。

もちろん、ここに書いていない疑問を持っている人もいるでしょう。
そういうときには、恥ずかしがらずに誰かに相談してみると良いでしょう。

周りにロードバイクを趣味としている仲間がいれば、それが一番です。
周りにそういう人がいなければ、自転車屋さんですね。

特に車体を購入した自転車屋さんなら、アフターサービスの一環としていろいろ教えてくれると思います。

可能であれば、自転車を購入するときに接客を担当してくれたスタッフさんから名刺などをもらっておいて、困ったときは、その人に相談できるという形にしておくと良いと思います。

インターネット上の情報も有用ですが、特に自転車の場合、力加減など微妙な感覚が分からないといけませんので、直接誰かに教えてもらう情報はとても大事です。