ビンディングペダルのカスタマイズは、自転車の走行タイムを劇的に向上させることができます。
しかし、ビンディングペダルを装着すると、必然的に着用しなければいけないのがビンディングシューズ。
ルック・タイム・スピードプレイなどのメーカーが有力候補です。
特にタイムのペダルは、膝に優しいと評判です。
タイムのペダルの使用感や選び方のポイントをご紹介します。
自転車のビンディングペダルの種類
自転車のビンディングペダルといえば、シマノ・ルック・タイム・スピードプレイなどが有名です。
ペダルの種類によって、対応するシューズが変わるので、まず、ロード用とMTB(マウンテンバイク)用のどちらのペダルを使うのか決めましょう。
ロード用とMTB用のシューズでは、クリートを取り付ける穴の数が違います。
ペダルの種類と、それに対応するシューズは以下の通りです。
【MTB用(2穴)】
シマノ SPD
【ロードバイク用(3穴)】
シマノ SPD-SL、ルック、タイム
【ロードバイク用(4穴)】
スピードプレイ
が、それぞれ対応します。
MTB用とロードバイク用のシューズでは、穴の数が異なるため、基本的に互換性はありません。
ただし、スピードプレイには4穴のロードバイク用のシューズが対応しますが、シムという3穴シューズに取り付ける変換プレートを使えば、3穴のシューズでも対応できます。
MTB用のシューズはカジュアルなデザインのものが多く、普段着とコーディネートしやすいので、街乗りにはぴったりです。
それに対して、ロードバイク用のシューズはレース用のデザインが多く、専用のウェアに合います。
SPDを使う人はSPD-SLに替えることが多いのですが、シューズを替えなければいけないので、ロードバイクに移行しようと考えている場合は、最初からロードバイク用のシューズを選ぶのが良いでしょう。
自転車の軽量化を目指すならタイム
ビンディングペダルはシューズと自転車を固定するもので、様々なメーカーから発売されていますが、重量や価格も様々です。
各メーカーのハイエンドモデルを比べてみると、価格が一番安いのは、シマノのデュラエースPD-R9100で約23,000円です。
そして、一番軽いのはタイムのXPRESSO15(エクスプレッソ15)です。
その重量は片側66.5g、両側合わせても133gです。
ちなみに、タイムのXPRESSOの価格は59,000円ですので、シマノ・デュラエースの倍以上します。
ですが、シマノ・デュラエースは、200gを超えるということをみると、とても軽いですね。
重量が200g以下のビンディングペダルは他にも、ルックのKEOブレードカーボンがあります。
チタン製とクロモリ製がありますが、200gを切るのはチタン製です。
チタン製は両側合わせて、重さ180gで34,000円と、シマノとタイムの中間に位置するような感じですね。
スピードプレイはZERO(ゼロ)という製品のチタン製が、重さ164gとなっています。
価格は41,800円です。
とにかく自転車の軽量化を目指すなら、タイムがおすすめです。
タイムのビンディングは使用感がたまらない
タイムから出ているビンディングペダルのXPRESSOシリーズは、同じ自転車メーカーのマヴィックからも同一モデルが発売されたことで流通量が大幅に増えました。
デザインがスタイリッシュで、踏み面も広く、ペダルとシューズの距離が近く、ウネウネと独特の動きをするのが特徴的です。
実際に使用した感じは、他のメーカーと異なります。
クリートをペダルにはめるとき、シマノやルックはペダルにしっかりと体重をかけて行います。
それに対してタイムは、決まった場所にクリートを置くだけで、ペダルがキャッチしてくれます。
そして、クリートがウネウネとあらゆる方向に動くので、慣れるまでは違和感があるかもしれませんが、ペダリングが苦手な人やダンシングをよく使う人に適している仕組みとなっています。
また、このような動きがあることで、膝などへかかる負荷を軽くしてくれます。
そして、クリートが動いてくれるので、ある程度の調整でも走れるので、細かい作業が嫌いな人には良いと思います。
このシリーズは軽さが一番の特長なので、軽さを求める人にはおすすめのシリーズです。
タイムのビンディングペダルは耐久性に難あり?
タイムのビンディングペダルは、他の自転車メーカーのものと比べて、耐久性は一番低いかもしれません。
機構が複雑なうえに軽さを重視しているためか、劣化が早く感じられます。
特に劣化しやすいのは、踏み面と軸の回転部です。
素材にもよると思いますが、樹脂を素材として使用しているモデルは、軽さはありますが耐久性が犠牲になっています。
そして、タイムのペダルは走っているときは気になるようなことは、ほとんどありませんが、触るとガタつきを感じます。
シマノの場合は重さはありますが、こういった問題はほとんど起きません。
また、タイムのペダルは、オーバーホールのできないシールドベアリングなので、買い替えるしかないのです。
ロードバイク入門として、樹脂製のものを選ぶのは良いかもしれませんが、同じものを長く愛用したいという性格の人は、XPRESSO 10あたりが良いでしょう。
膝への負担を軽減し、両方合わせても重量が200gを切ります。
ビンディングだけでなくシューズにもこだわりを!
ビンディングペダルを生産している自転車メーカーでは、シマノ・ルック・タイム・スピードプレイなどが人気です。
本格的にサイクリングをしたいなら、ペダルだけでなくシューズにもこだわってみると良いでしょう。
《CHROME(クローム)》
メッセンジャーバッグのメーカーとして、有名なブランドです。
シティユースがテーマのメーカーだけあって、自転車のSPD対応ビンディングシューズも、カジュアルで普通のスニーカーと変わらないデザインになっています。
《DZR(ディージーアール)》
カリフォルニアを本拠地とし、日本においてもSPD対応のビンディングシューズを手掛けるシューズメーカーとして知られています。
DZRは、チェーンをモチーフにしたブランドロゴも洗練されており、多くのサイクリストに人気があり、カジュアルで街乗りにぴったりのデザインが特徴です。
《QUOC PHAM(クオック・ファム)》
英国生まれのブランドらしいフォーマルなデザインが特徴で、おしゃれに自転車を乗りこなしたい人にぴったりです。
スマートカジュアルなSPD対応シューズを発信しています。
《GIRO(ジロ)》
ヘルメットやサイクルグローブなどの自転車用品を手掛けているメーカーで、シマノよりもカジュアルなデザインのものが多いです。
自転車乗りでもおしゃれなウェアを着たい!
ビンディングペダルを選ぶとき、タイムやシマノなど、おすすめな自転車メーカーをご紹介してきました。
ペダルとシューズにこだわったら、ウェアもこだわってみては、いかがでしょうか。
《KAPELMUUR(カペルミュール)》
オーダーサイクルウェアを製作するウエイブワンが、発表したオリジナルブランドです。
サイクルウェアとして機能するのはもちろん、街中でも着て歩けるような
《VALETTE(バレット)》
ウェアをオーダーメイドすることのできる日本ブランドです。
ファション性の高さから、大会やイベント用、街乗り用まで揃えることが可能です。
また、VALETTE A-LINEという、品質は維持したまま価格だけを下げたブランドも発表しています。
バレットのスタッフがデザインしているので、様々なウェアを選ぶことができるのは変わりません。
そのほかにも、自転車メーカー独自に作製しているウェアがあります。
例えば、トレックのロードバイクを持っているのであれば、サイクルウェアもトレックにして、統一感を出すのも良いでしょう。
ビンディングペダルはそれぞれ一長一短
ペダルがビンディングに変わると、本格的なロードバイクになったように見えますね。
ビンディングペダルは各メーカーで一長一短です。
結局、自分がどこを重要視しているかで決まってくるかと思います。
ライドファッションにもこだわりたいという人には、ビンディングシューズやウェアにも、ちょっとこだわりを入れるといいかも知れませんね。