メリダは台湾の自転車メーカーで、低価格でコストパフォーマンスの良い自転車を生み出しています。
そんなメリダのミドルグレードであるリアクトシリーズ。
フレームは上位モデルとほぼ同じ、違いはフレームの素材であり、その部分でコストパフォーマンスの良さを実現しています。
まず、メリダについてのご説明と、2017年モデルのリアクト4000と400について調べてみました。
メリダ2017年モデルの概要
ここ数年、日本でも見かけるようになったメリダのロードバイクですが、メリダは自転車販売数世界第2位の台湾のメーカーです。
今回は、そんなメリダのロードバイクをご紹介していきます。
メリダの販売するロードバイクは2017年現在、主に3種類あります。
【スクルトゥーラ(SCULTURA)】
レースからロングライドまでこなす、オールラウンドなシリーズです。
カーボンフレームとアルミフレームのどちらも評価が高いです。
メリダのバイクは他社に比べて、低価格のわりにコストパフォーマンスが高く、スクルトゥーラ700は10万円台で買えるアルミバイクとして人気が高いです。
【リアクト(REACTO)】
空力を考えたエアロフレームを持つシリーズです。
主に平坦な場所を高速で走りたい人向けですが、フレームの出来が良いので、ヒルクライムも可能です。
リアクト4000は、エアロロードに乗ってみたいという人に最適なモデルです。
【ライド(RIDE)】
パヴェと呼ばれる石畳を快適に走れるバイクとして造られたシリーズです。
石畳は日本ではあまり見られませんが、ヨーロッパでは石畳でのレースがあるので、振動吸収性に優れ、快適に走れることが重要になります。
2017年モデルの大きな変化
リアクト4000を含む、メリダの2017年モデルには大きな変化があります。
それはディスクブレーキのモデルが充実したことでしょう。
さらにディスクブレーキ以外の車種で、標準装備のキャリパーブレーキがメリダのオリジナルからシマノになりました。
従来までは完成車価格を下げるため、安価なブレーキを装備して販売されていましたが、シマノの105などのブレーキが標準で装備されています。
2016年までは、購入時にブレーキだけシマノの105以上に換えた方がいいというロードバイクが多かったです。
2017年モデルからは、シマノの105のブレーキが標準装備されているため、パーツ交換の費用が掛からずに済みます。
メリダのロードバイクはフレームの質が良く、加速に優れているものが多いので、それを受け止める高性能なブレーキは必須でした。
ブレーキ以外についても、メリダの優れた部分を活かした仕様に変更されています。
リアクト4000とは
エアロロードのリアクト4000とは、どのようなバイクなのでしょうか。
リアクト400と比較しながらご紹介します。
メリダのリアクトは、プロのチームからの依頼をきっかけとして生み出されたシリーズです。
主に平坦な道で高速を出すことを前提に考えられていますが、ヒルクライムでもこなせる実力も兼ね備えています。
リアクト4000はエアロカーボンフレームで、メリダのオリジナルパーツとシマノ・105を組み合わせて造られています。
そのため、エントリーモデルながら他の上位グレードに対して、引けを取らない性能を秘めています。
シートポストにも、路面からの振動を吸収する素材が使用されていて、悪路でも高速で走れます。
どのような状況でも、快適さを失わないように工夫を凝らし、剛性も充分です。
2017年モデルは軽量化に成功しています。
公式HPで前年の2016年モデルが重量9.0kgでしたが、207年モデルは重量8.4kgと、0.6kgもの軽量化に成功しています。
ロングライドやヒルクライムでは、軽量であることがとても重要なため、リアクト4000が気になっていた人には朗報と言えるでしょう。
2017年モデルのリアクト4000インプレ
そんな2017年モデルのリアクト4000のインプレはどういった感じなのでしょうか。
リアクト4000は、リアクトシリーズのカーボンフレームのエントリーモデルです。
フレーム素材は上位グレードと異なりますが、形状は上位グレードとほぼ同じです。
見た目通りの剛性はありますが、マイルドな走行感もあります。
平地ではとても加速しやすく、高速巡航しやすいエアロロードの性能を十分に発揮してくれます。
エアロバイクながら、快適性も悪くありません。
サドルやタイヤに工夫をすれば、快適性はさらに向上するでしょう。
また、上り坂も問題なく、他のロードバイクにも匹敵する性能を持っているので、スピードを追い求める人にはおすすめの1台です。
20万円台で、エアロロードの性能を存分に堪能することができると思います。
メリダだからこそ可能な価格設定なので、「この値段でこんなに高性能!」と思ってしまう1台です。
2017年モデルのリアクト400
「リアクト4000より、もう少し安いのないの?」
という人のために、リアクト4000の下位グレードである、リアクト400の2017年モデルについてご紹介します。
メリダのリアクト400は2016年モデルまで、メリダのオリジナルブレーキが装備されていました。
前述しましたが、ブレーキだけでも105以上にしたほうが良い。という声をひろってか、2017年モデルにはシマノの105が最初から装備されています。
リアクト4000はエアロカーボンでしたが、400はメリダの技術力を結集させたエアロアルミフレームで、今までのアルミロードとは一線を画す見た目をしています。
ギアが11速なので、アルテグラやデュラエースなどの上位グレードへの交換も可能になっています。
また、メリダ製のホイールはセミディープリムと、とにかく目を引くデザインをしています。
価格が159,900と驚きの価格なので、かっこいいエアロロードに乗ってみたいけど、予算の都合が合わないとなっている人におすすめです。
リアクト4000以外の2017年モデルのロードバイク
メリダのリアクト4000を中心にご紹介してきましたが、メリダのロードバイクシリーズは他にもありましたね。
他のシリーズの2017年モデルをご紹介します。
【ライド80】
参考価格:83,900円
メリダの中で最安値のロードバイクですが、コンポーネントはシマノのクラリスで、フロントフォークはカーボン、完成車重量は9.6kgと高いスペックです。
【ライド3000】
参考価格:199,900円
フレームがカーボン素材ながら20万円を切ります。
ティアグラ採用の重量8.9kgと、コストパフォーマンスに優れたモデルです。
Di2にも対応しているので、将来的にアップグレードも視野に入れることもできます。
【スクルトゥーラ DISC 200】
参考価格:119,900円
新型ソラやディスクブレーキを搭載したモデルです。
油圧ブレーキにも対応しています。
【スクルトゥーラ4000】
参考価格:189,900円
フレームはセミエアロのスクルトゥーラCF2で、上位機種と同じものです。
リア11速のシマノ105を装備したオールラウンドモデルです。
各部にメリダのオリジナルスペックのパーツを組み込みながら、入手しやすい価格になっています。
メリダのロードバイクは個性的
リアクト4000は、平坦や下りを走るときはその性能を十分に楽しむことができます。
ただ、登りが苦手というほどでもなく、オールラウンダーとして走ってくれます。
人によっては「硬い」と感じるので、試乗してみたほうがよさそうですね。
メリダのロードバイクはミドルグレードでも十分な性能を持ち、さらに個々が個性的な作りになっています。
乗り比べてみれば、その違いが一目瞭然です。
どれも素晴らしいロードバイクなので、じっくり考えて、選んでみてください。