現存する最古の自転車メーカーが、イタリアのbianchi(ビアンキ)です。
ロードバイクからMTBにミニベロまで、様々な種類の自転車がありますが、ロードの技術を投入したクロスバイクも人気でサイズも豊富です。
そこで今回は、ビアンキのクロスバイクのラインナップを見ていきましょう。
bianchiのクロスバイク
まず、bianchi(ビアンキ)のクロスバイク2017年モデルのラインナップは、電動アシストモデルが登場した【CAMALEONTE(カメレオンテ)】シリーズと、ロード用コンポにディスクブレーキ搭載の【ROMA(ローマ)】シリーズになります。
ビアンキのクロスバイクは、デザインのスタイリッシュさもさることながら、MTBやロードバイクで培った経験と技術を惜しみなく投入しています。
特にロード用コンポにディスクブレーキというローマシリーズの組み合わせは、クロスバイクのカテゴリーとしては画期的だと思います。
さて、個別のラインナップの中でも大注目なのは、後ほど詳しく説明しますが、フロントに電動アシスト機能が付いた【CAMALEONTE E】です。
日本では、まだマイナーなE-SPORTモデルなので、こちらはサイズもまだひとつしかありませんが、海外ではロードバイクやMTBにも投入されています。
日本でも、スポーツタイプの電動アシスト式は、パナソニックやブリヂストンに数台見られる程度なので、今後大注目になると思います。
クロスバイクのサイズの選び方
今回は、bianchiの人気クロスバイクを中心に見ていきますが、まずクロスバイクを選ぶ上で重要な要素のひとつである、サイズのお話からさせていただきます。
スポーツ自転車のサイズは、サドルの下に来るチューブの長さを表しています。
47(センチ)や470(ミリ)サイズと記載されているのは、大抵は、この長さのことです。
あくまでも一般論ですが、チューブが長ければ背の高い人向き、短ければ小柄な人や女性向きになります。
bianchiは出していませんが、目安としてサイズによる適応身長を出しているメーカーもありますので、一応の参考にはなります。
また、サイズと同じくらい大切なのは、ハンドルからサドルまでの距離です。
ここは乗車姿勢に関わる部分で、この長さが合わないと、極端な姿勢を余儀なくされます。
そして、この長さの目安になるのが、トップチューブの長さです。
ジオメトリ表というサイズ表に記載されていますが、ここの長さから最適サイズを割り出す人もいます。
あとは、何と言っても試乗です。
試乗に優るものは、正直無いです。
ただ、お目当ての車種が必ずあるとは限らないので、上記のようにサイズとトップチューブ長を把握しておくと、違う車種でもサイズ感はつかめます。
仮に試乗ができないとしても、お店にあるクロスバイクに跨らせてもらうくらいはできるので、そこで店員さんと話し合うのも良いでしょう。
bianchiのCAMALEONTE(カメレオンテ)Eは驚きの電動アシスト付き!
では、bianchiのクロスバイクをご紹介していきます。
まずは、先ほども触れました、電動アシスト付きの【CAMALEONTE(カメレオンテ) E】です。
サイズは1サイズですが、小さめの430なので、女性でも扱いやすいと思います。
電動部分にコストを持っていかれているので、装備されているパーツは、それなりと言わざる得ません。
しかし、電動アシストを意識してホイールベースが長いですし、32cという太めのタイヤなので、安定感があります。
カメレオンテは元々乗り心地に定評があったのですが、何と言ってもフロントモータータイプなので、乗り心地がどうなのかが気になるところです。
フロントモータータイプに最初は違和感を感じるものの、慣れてくればアシストの力もあり、快適に25km/hくらいの巡航が楽しめたという人もいます。
bianchiにとって日本での最初の電動アシスト式クロスバイクなので、約17万円という価格も含めて、手さぐりな点はあると思いますが、ママチャリ感は一切無いので、新しいアシスト車として大いに注目したいです。
bianchiのクロスバイクのエントリーモデルは2種類
さて、カメレオンテにはもう1種類【CAMALEONTE 1】がありますが、初心者向けのエントリーモデルになります。
bianchiのクロスバイクには、同じエントリーモデルに【ROMA(ローマ)4】もありますので、どちらにするかは悩むところだと思います。
変速は両者とも、フロント3速・リア8速の24段変速です。
価格は大差ないですし、搭載されているパーツのグレードも似たようなもの、サイズ展開もほぼ変わりません。
では、どこが違うのかというと、フレームの形状です。
カメレオンテは太く幅の広いチューブを使っており、ローマは細いチューブを使っています。
材質は同じなので、フレームの太さを変えているということは、剛性が異なるということになります。
太い方が剛性は低くなるので柔らかめになり、細いと剛性が高くなり、硬めの乗り心地になります。
カメレオンテが、乗り心地に定評があるクロスバイクなのは、このフレーム形状によるところが大きいのです。
また、ローマは剛性が強いぶん、とても反応が良く、スピードをスムーズに上げていける長所があります。
ですから、どちらを選ぶかは、乗り心地を重視したいなら【CAMALEONTE 1】、スポーツ自転車特有のスピードを体感したければ【ROMA 4】ということになります。
bianchiのROMA(ローマ)シリーズはサイズが豊富
上記のように、bianchiローマシリーズはスポーツ自転車らしく、スピードを重視した作りになっているわけですが、上位モデルはロードバイク用のコンポを搭載し、さらに走行性能を追求しています。
ローマシリーズにはエントリーモデルの【4】の他に、シマノのロード用コンポのグレードによってランクが分かれます。
クラリスを搭載した【ROMA 3】、ソラを搭載した【ROMA 2】、ティアグラを搭載した【ROMA】があります。
ロード用コンポもさることながら、全車ディスクブレーキを搭載していて、【ROMA】と【ROMA 2】は油圧式を採用しています。
ディスクブレーキを採用しているクロスバイクは最近増えていますが、ロード用コンポとの組み合わせは少ないです。
サイズに関しては43~57まで(ROMAは46・50・54)となっており、明確に女性モデルと銘打っている車種が無いので、43サイズは嬉しいところです。
bianchiは車重の表記がありませんので、正確には分かりませんが、他メーカーと比べて、気になるほど重いというスペックでもないので安心してください。
bianchiのクロスバイクは小さめのサイズとスピ―ドが売り!
上記のローマシリーズは、エントリーモデルの【4】以外は10万円前後の価格です。
シマノのコンポとディスクブレ-キ使用で10万円前後の品揃えがあるのは、他メーカーではキャノンデールとトレック、ルイガノくらいだと思います。
上記3社は北米の自転車メーカーなので、どちらかというとコンポがMTB用だったり、スタイルが無骨でいかにも男性向きなところがあるので、街乗りのクロスバイクとしてはbianchiをおすすめしたいですね。
また、bianchiは小さなサイズの品揃えがあるのが良いですね。
50サイズ以上しかない車種になると、小柄な方はちょっと厳しいので、43からあるのは有り難いですよね。
ローマシリーズは先ほども触れましたが、ギア比がロード並みなので、クロスバイクにスピードを求めたい人には最適だと思います。
後は個人的にですが、欲を言えばティアグラ搭載の【ROMA】は、カーボンフォークにしてもらいたかったのですが、カスタマイズの楽しみを残してくれたということにしておきましょう。
bianchiのおすすめは「チェレステカラー」
今回は、bianchiのクロスバイクを見てきました。
bianchiの日本展開としては初の電動アシスト付きや、ロード用コンポながらディスクブレーキ搭載など、伝統を重んじるbianchiにしては、攻めのラインナップになっていると思います。
bianchiということで、ぜひチェレステカラーで街を走ってみたいですね。