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ロードバイクとシクロクロスのタイヤの太さは違う?

2016.7.12

自転車には本当に様々な種類があります。いわゆるスポーツタイプの自転車でも種類がありますし、レースもこれにより様々あるわけです。シクロクロス、って聞いたことありますか。どんなタイプの自転車なのでしょう。今回はロードバイクと比較しながら見ていきたいと思います。

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シクロクロスってどんな自転車?

シクロクロスはそもそも競技の名称です。不整地を走り、ときにバイクから降りて障害物を越えるためにバイクを担いで走ります。自転車のライディングテクニックのみならず人間の全般的な身体能力の高さまで求められる、なかなかにハチャメチャな競技です。起源は諸説あるとされますが、主にはオフシーズンに、不整地にロードバイクを乗り入れてトレーニングをしていたものが浸透して競技に発展していったとも言われています。
不整地に乗り入れて走るには、当然ながら今でいうところのロードバイクは適しません。高圧タイヤでは泥地や砂利でグリップしないため、ブロックパターンで低圧のタイヤを使うことになります。低圧でも接地面積とある程度の空気圧を確保するには太いタイヤでなければいけません。また、泥地でキャリパーブレーキでは直ぐに効かなくなってしまいますし、何より泥が詰まってしまいます。そこで、クリアランスが大きいカンチブレーキか、ディスクブレーキが使われる事になります。つまり、シクロクロス競技で使われるシクロクロスバイクとは、一見ロードバイクのような形状ですが、フォークとステーのクリアランスが広く太いタイヤに対応しており、更にカンチブレーキ台座かディスクブレーキ台座があるものということになります。

ロードバイクとシクロクロスの違い

先に述べましたが、ロードバイクとシクロクロスバイクの違いを詳しく見ていきましょう。シクロクロスバイクには太いタイヤが適合するように、フロントフォークとシートステー、チェーンステーのクリアランスが広く取られています。また、ロードバイク用のキャリパーブレーキは適合しないものが殆どです。ロード用のキャリパーブレーキ台座に見える穴はマッドガードかキャリアーの取付台座で、そこにキャリパーブレーキを取り付けたとしても、シクロクロスバイクは縦のクリアランスが広いためブレーキアーチがリムまで届きません。キャリアー取付台座と言いましたが、ロードから不整地を含めたツーリングを想定したものに派生したシクロクロスバイクもあり、それらは荷物を積むためのキャリアー取付用にダボ穴が組み込まれています。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)がロードバイクに比べて長く取られている傾向があり、わずかながら振動吸収性に優れるとされます。
ざっくり言ってしまえば、ロードバイクは舗装路を速く走るための専用バイク、シクロクロスバイクは悪路を速く走るための専用バイクと言って良いでしょう。ただ、あくまでも悪路とは言えマウンテンバイクが走るようなところにシクロクロスバイクで突っ込んで良いわけではありませんよ。

ロードバイクのタイヤの太さ

プロロードレースで使用されているタイヤの太さは、舗装路メインの場合、主に23Cです。最近では25Cが使われる機会も増えてきていますが、23C主流なのはこれからもしばらく続くことでしょう。
このようなタイヤの細さが有利になる理由は主に軽さです。同じ重さで同じ空気圧なら太いタイヤのほうが転がり抵抗が少ないとされていますが、基本的には細いほうが軽く、太いほうが重いという原則は変わりません。そのため、耐パンク性能や振動吸収性を重要視しない限りは細く軽いタイヤが選択される傾向があります。
舗装路メインのレースと違って、1デイクラシックのような石畳やダートまで走ることになる場合は25C、あるいは28Cまで使用される事もあります。23Cであればかなりレーシングなセッティングで、28C寄りの太さであればコンフォートなセッティングというわけです。30C以上のタイヤクリアランスを備えたモデルが無いわけではありませんが、主にロードバイクで使用されるタイヤ幅は23Cから28Cと考えておくのが良いでしょう。

シクロクロスのタイヤの太さ

シクロクロスバイクでは、まさにロードバイクの反対をいきます。不整地を速く、安定して走るには、転がり抵抗よりもグリップと振動吸収性の高さに適応したタイヤを使ったほうが効果的です。天候に関わらず泥地がウェットコンディションであることも想定されるため、水はけの良さや、耐パンク性能などが求められます。更に、知らない方は驚かれるかも知れませんが、レースではタイヤの空気圧をせいぜい2気圧程度と、ロードレースでは考えられないほど低圧にして使用します。そんな低圧で更に凹凸の激しい路面を走るために求められるのは、ロードバイクのタイヤとは正反対のブロックパターンを備えた太いタイヤ、ということになります。十分なエアボリュームを確保できて、異物を踏んでも簡単には突き抜けないゴムの厚みが重要というわけです。主に30Cからの太さのタイヤが使われており、大体35C程度まではレースでもメインで使用されていますから、シクロクロスバイクで使用されるタイヤの太さは概ね28Cから35Cと考えておいて良いでしょう。

ロードとシクロ、タイヤを交換しても太さは合わない?

先に述べてきたとおり、ロードバイクで主に使用されるタイヤの太さは23Cあるいは25Cです。これに対してシクロクロスバイクでは30C以上を使用する傾向があります。シクロクロスバイクには細いロードバイクのタイヤを装着することが可能ですが、ロードバイクには難しいかもしれません。ロードバイクのフレームにおけるタイヤクリアランスは、モデルによってかなり違います。エントリーモデルになるほどコンフォートな乗り味を許容する傾向があり、そのために太めのタイヤを装着できるようになっているものが多くあります。ハイエンドモデルに近づくほどレース志向になっていくため、25Cすら入らないものもあります。更に28Cまで太くなってしまうと入らないフレームも珍しくなくなります。32C以上のタイヤであれば、逆にロードバイクに装着できるものは珍しいものに分類されるでしょう。
28Cでシクロクロス用に分類されるタイヤであれば、ロードバイクのモデルによっては装着が可能なものがある、と考えておくのが良いでしょう。

シクロクロスのおすすめ定番タイヤ

シクロクロスバイクでは、レースに使われるタイヤがちょっと特殊です。低圧でグリップ重視にして使用するため、最も普及しているクリンチャータイヤ(WO)を使ってしまうとリム打ちパンクしやすくなるんですね。このためレースにはチューブラータイヤというチューブとタイヤ一体型のものを使用する割合が高いです。チューブラータイヤはクリンチャータイヤに比べてリム打ちパンクに強く、走破性も高いとされています。ただし、クリンチャータイヤと違って専用リムでなければ装着できませんし、装着にはリムセメントを使ってタイヤを貼り付けることになるため、クリンチャーほど気軽に交換とはいきません。レースに出るのでも無い限り、汎用性を考えればクリンチャータイヤを使ったほうが色々と楽でしょう。
そういうわけで、ここではクリンチャータイヤの定番としてパナレーサーのグラベルキングをご紹介しましょう。グラベルキングはその名の通り砂利道の走行を想定したタイヤで、主にロードバイク向けのサイズ展開ですが、32Cだけはブロックパターンを備え、シクロクロスレースにも使えるとされるタイヤです。ダートに強いブロックパターンのタイヤはどうしても舗装路で重たい転がりになりがちですが、グラベルキングは舗装路でもそこそこの転がりの良さを発揮しつつ、ダートでも十分グリップします。耐パンク性能も高く、価格は1本あたり実売で4,000円弱とお手頃です。中庸なお手本モデルとして、迷ったときにはとりあえずこれ、としても良いですね。

シクロクロスバイクは意外と生活にもピッタリ

シクロクロスバイクはある程度のスピードを確保しつつも悪路に強いバイクです。生活に密着したシーンでスポーツバイクを使おうと考えたとき、ちょっとした砂利道やダートを走ることが考えられるとしたら、ロードバイクよりも良い選択肢になるかも知れません。また、概ねロードバイクに比べてアップライトなポジション、コンフォートな乗り味となっているため、初心者向けの側面もあると言っても良いかも知れませんね。

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