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ルックのロードバイク「765」をインプレからヒモ解く

2018.1.5

フランスの「ルック」は、ロードバイク用のビンディングペダルで、一世を風靡したメーカーです。

今でもビンディングペダルでは、大きなシェアを持っていますが、ロードバイクの評判も高いです。

中でもインプレで評価が高いのは、エアロロードの「795」、エンデュランスモデルの「765」です。

カーボンフレームの先駆け的存在でもあるルックが、現在、どんなロードバイクを作っているのか確認してみましょう。

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ルックとは

ルックは、1951年にスキー用品のメーカーとして発足されました。

自転車メーカーとしての転機は、1984年に発表されたビンディングペダルで、グランツールに次々と採用されていきます。

ベルナルド・イノーのツール・ド・フランス優勝を機に、一気に名声は上がり、今日まで大きなシェアを保ち続けています。

また、フレームビルダーとしても、世界初のカーボンフレームが発表されたのと同じ年に、製造を開始しています。

今でも、ロードバイクは全てカーボンフレームであり、そのこだわりの強さが、インプレなどで高評価を得ています。

現在のカーボンフレームは、一体成型のカーボンコンポジットが全盛です。

しかし、ルックは自社工場で、カーボンからチューブを製造できる、世界でも数少ない技術を持っています。

そのため、チューブを1本ずつラグという繋手を使って繋いでいく、カーボンラグ製法を多く採用しています。

2018年のロードバイクは、エアロロードの「795」「796」、エンデュランスモデルの「765」。

レースモデルの「695」に、新登場となるヒルクライムモデルの「785」が加わります。

ルックの「765」の意味は?

ルックの自転車の製品名は、全て3ケタの数字で表されています。

百の位が「年代」、十の位が「カーボン素材のグレード」、一の位が「製法」を表しています。

年代に関しては定かではないですが、695が2009年から販売されているので、2010年以降に発表したものに700番台を付けていると思われます。

素材はロードバイクの場合、カーボンオンリーなので、レースモデルの795、695が最高グレードになります。

製法に関しては「5」がチューブを1本1本繋いで製造する「ラグ製法」、「6」が一体成型になります。

一体型はエアロロードの796のみ、あとは全て、昔ながらのラグ製法で製造しています。

ルックは、フレームビルダーとしてのこだわりが強く、完成車を出さないメーカーでした。
今でも、レースモデルの795、796、695は、フレームセットのみの販売です。

しかし、765や新モデルの785には、シマノのコンポを積んだ完成車が登場しています。

インプレでは賛否両論あるようですが、ルックがどんなパーツをアッセンブルしているのか、興味深いところです。

ルックの765はエンデュランスモデル

ここから、完成車が販売されている「765」を確認します。

その前に、765がカテゴライズされている、「エンデュランスモデル」とは、どういうものなのか確認しておきましょう。

エンデュランスモデルは、長距離を乗ることを想定して設計されており、乗り心地や疲労の軽減を重視しています。

レース仕様のロードバイクは軽さや空力を優先し、乗り心地などは二の次になりますので、対極にあるものと考えて良いでしょう。

しかもレースモデルは、ペダルを漕ぐ力を余すことなく動力に転換するために、剛性が高いガチガチの仕様になります。

そのため、ある程度の脚力がないと、扱いづらいだけの疲れるフレームになってしまいます。

一方、エンデュランスモデルは、乗り心地が優先されています。
衝撃吸収性に優れ、剛性が抑えられているので、楽にペダルを漕げる感覚になります。

ただし、脚力自慢の人のインプレで、エンデュランスモデルの評価は「パワーロスが大きくて前に進んで行かない」となります。

しかし、パワーロスが大きいというのは、あくまでもロードレースで勝ち負けするレベルの話です。

ルックの765クラスになってくると、走りが大きく犠牲になっていないので、スピードも十分に期待できます。

765はレース志向の強いインプレでは「物足りない」となる?

エンデュランスモデルのロードバイクが、どんなものか確認できたところで、ルックの765を見ていきましょう。

2018年モデルは【765 OPTIMUM】【765 OPTIMUM RS】の2種類になります。
【765 OPTIMUM】から、素材やパーツをグレードアップさせたのが【RS】です。

ジオメトリを確認してみると、エンデュランスモデルらしいアップライドな姿勢で乗れるようになっています。

ヘッドチュ-ブが長く、ヘッドアングルが72度と、やや寝気味です。

それだけに、インプレを見ると、ルックのレーシーなロードバイクに乗ってきた人には、少し物足りなさもあるようです。

しかし、初めてルックに乗るという人には癖がなく、受け入れやすいフレームになっています。

また、カーボンよりも衝撃吸収性に優れ、なおかつ剛性が大きく低下しない素材を、フロントフォークとチェーンステーに使用しています。

それによって、普通は相反する、剛性の高さと衝撃吸収性の良さを、両立していると言います。

長距離を乗る際は、剛性が低いフレームですと巡航性が低くなるので、ある程度の剛性があったほうが良いです。

その点では、理に適っているフレーム作りをしているということになり、さすがルックだなと唸らされます。

ルック765のインプレ

それでは、実際にルックの765に、乗った人のインプレを確認してみましょう。

車体の特徴を反映しているように、初めてロードバイクに乗ったという人が多いですね。

スポーツ自転車の入門編としては、クロスバイクが多い印象ですが、エンデュランスロードは、入門編の選択肢にも入ってくるということです。

また、荒れた路面での強さを強調しているインプレも目立ちます。

衝撃吸収性はお伝えしている通りですが、タイヤのグレードに関わらず、しっかりと路面を捉えるグリップ感が、そうさせているのだと感じます。

そこまでガンガンスピードを出すというよりは、ゆっくりとロングライドを楽しんでいる人が多いですね。

巡航速度も35~40km/hくらいまでは、問題なくスルスルと軽快に進んでくれるという評価です。

それ以上の速度について、言及したインプレはあまり見られないので、まったりと乗る人向けと考えて良さそうです。

インプレは気にし過ぎない

ルックの765に関するインプレをまとめてみましたが、評価としてはレースライダーは厳しめ、ホビーは絶賛といった感じです。

レースライダーも、もちろんエンデュランスモデルとして、評価をしています。

しかし、今までのルックのイメージから少し外れているのが、評価を微妙にしているのでしょう。

あるインプレにはハッキリと、「765はルックが客層の拡大を狙い大衆迎合に走った」とまで書かれていました。

言葉は少し悪いですが、言いたいことは分かる気がします。

エンデュランスモデルは、アップライドな姿勢で乗り心地が良いです。
その反面、剛性が低く、フワっとしたタッチの漕ぎ心地になります。

癖がなく乗りやすいと言い替えても良いですが、レースライダーは「癖のあるフレームを乗りこなしてなんぼ」のようなところがあります。

そのため、765に対する評価は厳しめになるし、ルックなら、もっと何かに特化したアクの強いフレームにして欲しかったとなるわけです。

インプレは、あくまで書き手の主観で、万人向けではありません。
それが当たり前であり、主観のない文章などあり得ません。

ですから、インプレは「こんな意見もあるんだな」と参考程度に考えれば良いのです。

765がルックの新時代を切り開く

今回は、ルックのロードバイク「765」を見てきました。

以前は「いつかはルック」などと言われ、高嶺の花的存在のメーカーでしたが、765によりユーザーの裾野が広がる可能性を感じます。

そのため、旧来のルックファンには歯がゆい1台かもしれませんが、これからロードバイクを始めるという人に推奨してみたいですね。

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