メリダってどんなメーカー?リアクトの2017年版ってどう?

皆さんは、メリダという自転車メーカーをご存知ですか?
「台湾の2大自転車メーカーの1つ」とは知っていても、メーカーの特徴や、どのようなモデルを扱っているかを知らない人は多いかもしれません。

今回はそんなメリダの特徴や、代表的なモデル「リアクト」の2017年版についてご紹介します。

メリダってどんな自転車メーカー?

メリダは台湾の自転車メーカーです。

その歴史は、1972年から始まりました。
製造工場は本社にもあるのですが、1998年にドイツのマグシュタッドに、メリダのヨーロッパR&Dセンターを設立しました。
それからそこで、自転車設計を行うようになりました。

2012年には、ジャイアントについで、台湾第2となった大手自転車メーカーです。

他社の製品を請け負って製造する、OEM生産という体制を、ずっと取ってきており、アメリカの自転車ブランドの製品を製造してきました。

そのため、技術力が蓄えられ、世界的に見ても珍しい、マグネシウムフレームの製造も行ったことがあります。

フレームの主要な素材である、カーボンやアルミニウムの加工技術も、独自の技術を発展させて、世界をリードしています。

その他にも、品質を安定させるために、ロボット溶接や自動化静電塗装技術を取り入れています。

ライン工程には、技術試験に合格した人しか携われないように、徹底した管理システムで品質を向上させています。

メリダの日本での取り組みとしては、1992年に日本事務所を構えて、翌年1993年にはブリヂストンサイクルと提携しました。

2009年には、低価格モデルの販売、2010年にハイエンドモデルの販売。
そして、2017年現在は、リアクトなどの新型モデルを発表しています。

台湾メーカーのメリダとジャイアント

台湾の自転車メーカーの2大巨頭といえば、2017年現在でもジャイアントとメリダの2社です。

どちらも、ロードバイクの世界工場ではあるのですが、違いはあります。

ジャイアントのほうがオーソドックスと言えるでしょう。
それでいて、革新的なことにも挑戦しています。

例えば、MTBの29インチモデルを廃止にして、すべて27.5インチだけにしていたり、女性向け専用ブランド「LIV」を立ち上げたりしています。

メリダは、どちらかというとMTBのイメージが強いです。
メリダのロードバイクは、エアロモデルや軽量モデルでトップを争っています。

メリダにもリアクトのように良い自転車がありますが、ここでは、ジャイアントのおすすめ自転車を1台ご紹介します。

【TCR ADVANCED PRO1】
参考価格 350,000円。

フレームが22万円、コンポーネントはシマノのアルテグラで10万円、カーボンホイールSL2が15万円です。
ハンドルやサドルなどを合計すると、50万円くらいでもおかしくない自転車です。

またジャイアントの良いところとして、エントリーモデルを除けば、安いブレーキではなく、性能の高いシマノの純正品を使ってくれています。

メリダとジャイアントの違いとは

まず、ジャイアントですが、ラインナップは国ごとの販売状況などを考慮して決められています。

そのため、海外市場記事に出てくる自転車が国内で売られていない、なんてことが起こります。
また、場合によっては、コンポーネントを変更した近い仕様のものが販売されることもあります。

そしてメリダですが、完成車の重量が4.5kgと注目を集めていた「SCULTURA LTD」は、日本では販売されませんでした。

メリダにしても、国ごとの販売状況を見ているということです。

またメリダは、プロショップを優先的に考えても、プレミアム度が高いと思われていないと、分析しているようです。

つまり、客寄せパンダを用意しても、購買にはつながらないと判断しているようです。

それからメリダのブレーキは、あまり良くありません。

それはスペシャライズドにも言えることなのですが、高いモデルでも自社製品を使うことに、こだわりがあるようで、そのため性能があまり高くありません。

ブレーキは、安い油圧ディスクブレーキを使うよりも、中クラスのロードバイク用ブレーキを使うほうが効くことを覚えておきましょう。

それでも、2017年モデルのリアクトはシマノ105のブレーキを使っているので、高い性能のブレーキを搭載しています。

2017年モデルのメリダのリアクト

メリダのアルミエアロレーサーといえば「REACTO 400(リアクト400)」です。

2017年モデルもリアクトはNACA断面のため、優れた空力性能、そして優れた剛性を持ったレーシングフレームを搭載しています。

剛性は非常に高く、全身のパワーをペダルにかけることで、気持ちよく加速していきます。

その反面、衝撃などで足への負担が高くなりやすいので、ロングライドには適さないモデルです。
正真正銘のレーシングモデルです。

見た目はアグレッシブで、ひと目惚れする人がいるのも分かります。

それでも、ひと目で購入を決める前に、適正身長の下限ギリギリの人は、試乗してから決めてください。
シートポストが下がらず、乗れない可能性があります。

リアクトのコンポーネントは、シマノ105がメインです。
アルミレーサーにふさわしい安定のスペックだと言えるでしょう。

クランクはFSA製ですが、BBタイプがJIS BBなので、シマノのクランクに簡単に交換できます。

ホイールもエアロホイールが標準装備なので、見た目を損なうことはありません。

2017年モデルのメリダのリアクト各部紹介

メリダの2017年モデルの「REACTO 400」の各パーツをみていきましょう。

アルミフレームは、カーボンフレームのようにごついダウンチューブです。
溶接はきれいに仕上がっており、ブレーキワイヤーなどは、ダウンチューブに内蔵できるようになっています。

リアは、カーボンフレームのトジ形状ではありませんが、エアロ形状でとても薄く作られています。
シートポストは、S-FLEXシートポストなので、衝撃吸収性が高まっています。

ブレーキには、シマノ105のダイレクトマウントブレーキで、しっかりとした制動力があります。

2017年のリアクトに装着したいペダルは、2つあります。

1つめは、片側ビンディングペダルであるシマノの「PD-A530」です。
使えば分かる便利なペダルで、普段使いからツーリングまで対応しています。

2つめは、ビンディングペダルであるシマノの「PD-R540」です。
ビンディング専用ペダルなので、走行時の効率を重視した選択です。
それでも踏み面が広く、意外と普通の靴でも走行できます。

2017年版のリアクトにおすすめのオプションパーツ

2017年のメリダの「REACTO 400(リアクト400)」におすすめのオブションパーツをご紹介します。

まず、ライトセットは、USB充電式前後ライトであるINFINIの「I-260WRLAVA」です。
小さく目立たず、着脱がとても簡単なライトセットで、USB充電式なので、ランニングコストも安いでしょう。

河川敷のような真っ暗な状況下では、ライティングが足りない印象ですが、街中なら十分なライトになります。

また、CAT EYEの「VOLT200」と「RAPID mini」もおすすめです。

どちらもUSB充電式で、とても明るいのが特徴です。
そして、補修部品が手に入りやすいこともメリットです。

次にロック・ワイヤー錠としては、ABUSの「Numero5510Combo」がおすすめです。

新型のスナップマウントで、簡単に固定できるのが特徴で、長さが1,800mmなので、地球ロックも行いやすいでしょう。
また、自分で好きなナンバーを設定できるのも嬉しいところです。

そして同じくABUSの「685Shadow」も良いです。
少し値段は高く、重量もありますが、頑丈なワイヤー錠です。
抜群の安心感で、愛車をガッチリ守ってくれます。

2017年版モデルはリアクト以外にも

今回はリアクトをご紹介させていただきましたが、2017年版のメリダのモデルはリアクト以外にも多数あります。

スクルトゥーラやライド、シクロクロスなどもそうです。

一見変わっていなさそうに思えるところや、外見では判断できないところなどの性能がアップしていることは多々あります。
前回のモデルと変わった点を、見比べると楽しそうですね。