歩道では自転車はベルを鳴らしてはいけない?!いつ鳴らす?

歩道を歩いているとき、後ろから自転車が近づいてきて「チリンチリン」とベルを鳴らされると、イラっとしてしまうことありませんか。

皆さんは、この自転車のベルの「チリンチリン」を、歩行者に向けて鳴らしてはいけない、ということをご存知ですか?

ほとんどの人は、歩道で、自転車の存在に気付いてもらうために使用しているのではないでしょうか。

こちらでは自転車のベルについてお伝えしたいと思います。

歩道を走行しているときベルを鳴らしてはいけない?!

自転車で歩道を通過するときは、例え目の前に歩行者がいて通行を妨げていたとしても、緊急事態ではない限り、ベルを鳴らしてはいけません。

そもそも歩道は、徒歩で移動している人達のための通路であり、基本的に自転車は通ることができません。

つまり、優先されるべきは歩行者なのです。
ベルを鳴らすことが許されるのは、転倒や衝突事故などに巻き込んでしまう危険性がある場合に限定されます。歩行者を追い抜きたいときや、自分の存在をアピールするときは、自転車から降りましょう。

しかし、この決まりが厳しく取り締まられていることはなく、法律上でも明確に違反しているとは判断がつかないという、非常に曖昧なものなので、トラブルの原因となることも珍しくありません。

ルールやマナーを軽んじている乗り手も少なからずいるので、歩行者からしてみれば、きちんと取り締まってもらいたいと思うことでしょう。

相手を気遣う心があったとしても、ベルを鳴らすだけでは伝わりません。
しっかりと正しい行動で示し、お互いが平和に通行していくことを目指しましょう。

歩道で自転車乗りはどうやって歩行者に気付いてもらう?

歩道を通行する許可が下りた場合、自転車は歩行者に対して、どのように自分の存在を知らせたら良いのでしょうか。

確実に反応してもらえるのはベルを鳴らすことですが、法律で禁じられています。
それを除いても、ベルの音はとても大きく響くため、うるさいと感じる人もいるようです。

もし、前方に人が歩いていて、こちらに気が付いていないようなら、なるべくベル以外の手段を用いて通り抜けましょう。

タイミングを見計らって横を通過するか、声を掛けて道を譲ってもらってください。
後輪からは独特の音(ラチェット音)が発せられるので、相手が気が付くまで、それを鳴らすという手もあります。

急いでいない場合は、スピードを落としてゆっくり後ろを走るか、いっそのこと自転車から降りて、押して歩くことをおすすめします。

ベルは、どうしても先へ進みたい場合にのみ使う、最終手段であると考えてください。

歩道は歩行者のために設けられた道なので、歩いている人が優先されるのは当たり前です。
それなのに、自転車が徒歩移動の人を急かしてプレッシャーを与えるのは、立派なマナー違反となるので、気を付けてください。

歩道では自転車乗りはベルを鳴らさずに声をかけよう

自転車が歩道を通り抜ける場合、ベルを鳴らすのではなく、それ以外の方法を用いて歩行者に気が付いてもらうようにしましょう。

最も有効で安全なのは「声を掛ける」ことです。

スピードを落とした状態で後ろを走るのも間違いではありませんが、歩道にいる間は、ずっとその速度を維持する必要があります。
それなら、一旦降りて、押しながら歩いた方が早いかもしれません。

適当なタイミングで横を通るのは、相手を驚かせてしまったり、道幅が狭いとぶつかってしまうことがあります。

ベルの代わりに後輪を鳴らすのは違反にならないものの、気が付いてもらえないことも多いようです。

何に反応してもらえるのかはそれこそ相手次第なので、ひとつの手段をひたすら続けるのではなく、全ての方法を順番に試していくと良いでしょう。

最初に様子見のつもりで後ろをゆっくりと走ります。
気が付かなさそうなら、ペダルを漕ぐのをやめればラチェット音が響きます。

それでも無反応の場合は声を掛けて、追い抜きたいことを伝えましょう。

歩行者にベルを鳴らすのは不快感を与える

歩道を走っている自転車がたまに、歩行者に向かってベルを鳴らしていることがありますが、これは基本的に違反行為となります。

歩行者への意思表示は言葉で行い、ベルは危険を知らせるときにのみ使うようにしましょう。
これは、他の自転車を追い抜く場合も同様です。

ベルの音は軽く鳴らしただけでも、かなりのボリュームで響くため、苦手とする人も少なくありません。

ですが、声を掛ければ相手も不快な気持ちになることはありませんし、簡単なコミュニケーションを取ることもできます。

そもそも歩道は歩行者が通るための場所であり、自転車は本来なら車道を通るべきものなので、優先順位は歩行者の方になるのです。

そんな通路でベルを鳴らして相手にプレッシャーを与えるのは、立派なルールやマナー違反と言えるでしょう。

実際に、ベルがトラブルを引き起こすこともあります。

お互いが気持ち良く通行するには、使用してはいけないベルを使用して一方的にメッセージを飛ばすのではなく、誰もが持っていて、ほとんどの人が反応してくれる「言葉」を用いるのがベストです。

歩道では歩行者と友好な関係を築こう

自転車で歩道を通るときは、歩行者にベルではなく声を掛けるようにしましょう。

ですが言い方によっては、相手を嫌な気持ちにさせてしまうかもしれないので、いくつかのポイントを押さえておくと、コミュニケーションが円滑に進みます。

まず、声量はそこまで大きくしなくても十分伝わります。
車が多く、周囲が騒音で溢れているような状況なら、多少は張り上げる必要があるものの、通常は誰かと日常会話を交わすくらいのボリュームで構いません。

また、言葉遣いや口調は丁寧になることを意識して、決して上から目線の物言いはしないようにしましょう。
本来なら車道を通らなければならない自転車が、歩行者の専用通路を通らせてもらっているのですから、優先するのは歩行者です。

話しかけるときは、用件を手短に伝えるようにしましょう。
用もないのに声を掛けたり、道を譲ってもらってからも頻繁に話しているのは、迷惑行為になるのでやめましょう。

ベルはそもそも、安全確保のために鳴らすもので、道を空けてもらうためのものではありません。
怪我や事故を防ぎ、お互いが不快にならずに通行するためには、会話が最も有効となるのです。

どういうときに自転車のベルを鳴らすの?

自転車のベルは基本的に、必要のないときは鳴らしてはいけない決まりになっています。
何度もお伝えしていますが、特に歩道を通る際は、歩行者に対してベルを鳴らすと、立派なマナー違反と見なされます。

道交法によると、自転車などの乗り手は、周囲の確認が満足に行えない交差点や曲がり角、上り坂のてっぺんなどを通り抜けるときには、事故防止として自分の存在をアピールするためにベルを鳴らすことを許可されています。

ですが、それ以外では何らかの危険性が感じられない限り、ベルを使うことは許されません。

ここで気を付けなければならないのは、歩行者がどこを歩いているかという点です。

車道を歩いているのなら、自転車も通行するべきところなので、ベルを鳴らしても違反にはなりません。
しかし、相手が歩道にいた場合は別です。

そもそも自転車は、車道が混み合うなどの切羽詰まった理由や通行可の標識がなければ、歩道を通ることは禁止されています。

つまり、走ることさえ違反行為に該当するにもかかわらず、その上でベルを鳴らすのは、完全に迷惑でしかないのです。
くれぐれも気を付けてください。

歩道では歩行者を思いやろう

道路は、様々な人が行き交います。
ベルの音が気にならないという人もいれば、ベルを不快に思う人も、もちろん存在します。

少し勇気を出して、声で伝えることで、誰も不快にならずに済みます。
歩行者と意思疎通ができれば、相手に嫌な思いもさせないし、自分も気持ちよく通らせてもらえます。

ぜひ実践してみてください!