自転車で安全に走ろう!渋滞時、すり抜けは違反!?

近頃の自転車ブームで、本格的に自転車に乗る人が増えました。
都市部では、ロードバイクやクロスバイクなどで通勤する人も見かけますね。

そうした自転車が、車道を走ることによって、渋滞の時などに思わぬトラブルが発生します。

車の脇を追い越すために、すり抜ける行為が危険だと、問題視されているのです。

では、どんなことに注意して、走行したらよいでしょうか。

自転車の活用方法の広がり!渋滞対策にも!

自動車は近年、ブームになっています。
そのため、街中でも多くの人が自転車に乗っているのを見かけることができます。

災害時には自転車が活躍したり、節約意識が向上したりして、自転車の人気が高まりました。
また、健康意識の高まりからも、自転車通勤をしている人が増えました。

趣味の領域でも自転車がブームになっており、自転車で長距離を走ったり、自転車で街をブラブラとするポタリングをしたりする人が増えています。

流通業界でも自転車が注目されており、レンタサイクルを展開したりして、自転車の活用方法が模索されています。

また、昨今の自転車通勤は長距離化してきています。
昔は5分10分といった近い距離の自転車通勤でしたが、今は30分や40分の距離を自転車通勤する人も珍しくありません。

使っている自転車もスポーツタイプが好まれるようになり、同じ30分でも、より速く遠くに移動できるようになっています。

渋滞を無視してスイスイ走行できることが、自転車が好まれる理由のひとつになっています。

渋滞時、車列の左側から自転車がすり抜けるのは違反行為?

渋滞でも自転車ならスイスイ走行できるわけですが、車列の左側を走行することは、道路交通法ではどうなっているのでしょうか。

道路交通法では、右側通行を禁止しています。
右側通行というのは、対向車と向かい合うような向きのことです。

つまり、車列の左側を走行することを禁止してはいません。
条例では、スマホやヘッドホンやイヤホンの着用を禁止されていますが、車列の左側を自転車で走行することに違反性はなく、渋滞を傍目にスイスイと走行して構わないのです。

停車中の車両や右折待ちの車をかわして前進する場合に、路肩を走行することは可能ですが、このことを気にする人がいます。

その規定に従って路肩を走行することを、左方通過と言います。
渋滞でもジリジリと進んでいれば、車は停車していないのだから、路肩を走行することができないのではないかということです。

左方通過に関しては、グレーゾーンと言えるでしょう。
それでも、基本的には走行して構わないでしょうから、安全に走行するように心掛けましょう。

渋滞で焦っていても停止線を超えないで!歩行者にも注意

車の左側をスイスイ走行していて、交差点に入ったときに注意すべき点は、停止線を越えることです。
赤信号で停止線を越えてしまうと、信号無視で捕まってしまいます。

普通の自転車だと歩道を走っているので停止線はないのですが、ロードバイクで道路を走行していて停止線を無視してしまうのは、よくあることなので気をつけましょう。

また、厳密にはフロントタイヤの先端が停止線を越えてしまうと違反になってしまいます。

停止線を踏んでいるだけでも、前輪の先端は停止線を越えているはずなので、必ず停止線の手前で止まるようにしましょう。

渋滞で車が多くて、車ばかりに気を取られていると、停止線を忘れがちになるので気をつけましょう。

そして、渋滞では歩行者への注意も忘れずに行いましょう。

停車中の車からは突然ドアを開けて降りる人もいますし、渋滞で停止している車の隙間から歩行者が出てくることがあるので、徐行して走行することをおすすめします。

自転車を安全に乗るために!国の対策と意識の持ち方

多彩な用途で自転車の利用が増えていますが、安全で快適な環境という観点では、日本には課題が多いです。

まず、日本では海外のように自転車専用道路が多くありません。
つまり、自転車専用レーンの整備が不十分なのです。

車道では路上駐車していることもあるので、自転車が走行し難いこともあります。

しかし、歩道を走行しようにも、歩行者との接触事故を起こす可能性があるので、自転車にとってはあまり環境は良くありません。

そこで、国は歩行者と自転車の分離を図っています。
全国の98ヵ所を自転車通行環境整備モデル地区に指定して、自転車環境の整備や課題を検討してきました。

そして、法令を新設することもあったのですが、それでも自転車の環境はあまり良くなっていません。
そもそも法令が分かり難く、警察でも明確に回答できないことがあります。

そのため、自転車を乗るための意識としては、安全に走行するということを念頭に置いておきましょう。

青だから進めるというような意識だけでなく、周りの人や渋滞など環境を見て、安全であることを確認して走行するようにしましょう。

自転車の事故を防ぐ!ライト点灯の重要性

自転車に乗って交通ルールを守っていたというのに、車のドライバーが自転車や歩行者を見つけられなかったということがあります。

また、自転車や歩行者はミラーが無いので、後方を確認するのが大変で、確認する機会が車より少なくなります。

そのため、後方から来る車に気付くことが遅れたり、自転車や歩行者も車に気付かないことがあります。

どちらも気付いていない状態は、どちらかというと渋滞しておらず、道路が空いているときに起きやすいです。

車の通過を直前になって気付いて、ヒヤリとすることは嫌でしょうから、車から視認できるようにアピールすることが大切になります。

自転車なら、ライトを点けるという手段があります。
夜間はもちろんですが、昼間も点灯して走行すれば、交通事故を未然に防げるでしょう。

自転車の正しいライトとしては、前は白色で後ろは赤色を選ぶことです。
車と同じ配色にしましょう。

逆の配色にしてしまうと、逆走しているように見えるので注意してください。

そして、前方ライトに関しては、点滅ではなくて点灯が良いです。
前方のライトは車へのアピールだけでなく、前を照らす意味もあるので、点滅するよりも点灯したほうが良いです。

特に重要な自転車のテールライト!トレックのおすすめライト

自転車のライトを、昼間でも点灯させておくことを「デイライト」と言います。
デイライトで、特に重要になるのは後方のライトです。

渋滞で車があまり動いていないときは、さほど影響はないでしょうが、普通に走行しているとき、特に後方の車に気付いてもらうためのアピールは必要です。

この考えは日本だけでなく世界共通で、スポーツ自転車が盛んなアメリカでもあります。

そこでトレックというアメリカの自転車メーカーからは、デイライトの使用を考慮して開発された、自転車用テールライトが発売されています。

トレックのテールライト「ボントレガーフレアR」は、最大2km後方からでも視認できます。

そして、視認角度が270度と広いのも特徴的で、視認角度が180度を越えることで、横からでも視認できるようになっています。

改正道路交通法では、自転車の後方にはテールライト(尾灯)か反射材をつければ良いことになっていますが、そのどちらかであれば、ぜひともテールライトをつけたいものです。

反射材では車がライトを点灯していなければ光りませんが、テールライトならこちらの判断で光らせて、車にアピールすることができます。

事故を防ぐ走行方法と心がけ!ライトの重要性

自転車で渋滞のとき、止まっている車の横をすり抜けるのは、違反にはなりません。

ですが、急に車のドアが開いたり、歩行者が横断するかもしれませんので、徐行しましょう。

車がゆっくりでも、動いているときに追い越すのは違反です。
車道を走るときは、十分注意してください。

また、車に気付かれやすいように、デイライト走行をするのがおすすめですよ。