自転車のペダル部分は非常に重要な部分です。自転車に乗る人の力を伝える車体との接点部分になる箇所だからです。また取り外しの際には、ペダルには左右があるので注意しなければいけないことなどもあります。そんな箇所のメンテナンスについて、今回はあれこれお話をしていきたいと思います。
自転車のペダル部分をメンテナンス!①
ペダルは自転車のパーツの中で一番酷使される部分です。自転車の保管を屋外にしている方などは余計にチェックが必要となります。
さて、それではペダルを外していきましょう。自転車のペダルは右と左でネジの切り方が異なっているため、普通にネジを緩める感覚で両方とも反時計回りに回すと左ペダルが逆ネジなのでネジがきつく締まり外せなくなってしまいます。ご注意ください。間違えて作業し、ネジを締めてしまって外れなさそうだと思ったら無理に作業をせずに自転車店に持ち込んだ方が良いでしょう。「大丈夫かも」と無理に作業を続けてしまうと、ペダルのネジ頭をダメにしてしまい、最悪の場合クランク交換になってしまうなど予想外の出費を強いられてしまいます。
自転車のペダル部分をメンテナンス!②
必要な工具はペダルレンチ。ペダルは走行中に外れると事故に直結するためお店ではメーカーが指定した締め付けトルクよりもオーバートルクで締め付けていることが多く、工具セットにス属しているようなペダルレンチでは外すのが難しいです。安心して作業が出来るペダルレンチを準備しておきましょう。
また、ネジ部分が錆びて固着している可能性もありますので、潤滑剤を吹き付けて時間をおいてから作業をしてみてください。ただ無理に作業を続けますと、クランクのネジ山をダメにしてしまう恐れもあります。先ほどもお話しましたが、外れない時は専門店などに相談しましょう。
自転車のペダルをメンテナンス!③
それでは右ペダルから外していきます。右のペダルは正ネジとなりますので、工具をセットし、反時計回りに回すと外せます。文章で書くと楽そうですが、実は相当の腕力を要します。コツとしては、ペダルに工具をセットしてブレーキを握りながら壁によりかかって右足をペダルに足をかけ、左足でペダルレンチを踏んでみてください。外しやすくなると思います。そして、左ペダルの外し方です。右とは逆、逆ネジになりますので、工具をセットして反時計回りに回します。
グリスアップしましょう!①
さて、両方のネジ山にグリスを塗っていきましょう。グリスはスプレータイプのものと、ゲル状のものがありますがどちらでも構いません。ただ、グリスを付けないでいると、異音がしたり、しっかり取り付けできずガタが出る可能性がありますので注意してください。最初は手で締め付けられるところまで工具を使わずにに締めこんでいきます。最初から工具を使ってしまうと、斜めに入れた状態で締め付けてしまうかもしれないからです。
グリスアップしましょう!②
さて、ペダルのグリスアップのタイミングですが、漕いでるときにギシギシと音が鳴る、脚を止めたら音がやむ、こういったケースはペダルのグリスが切れている場合が多いのです。音が鳴っていなくても、定期的にペダルのネジ部にグリスをしておかないと固着して外れにくくなったり、錆びたりしてしまうので注意が必要です。
ペダル軸側のゴムシールを取り外すと、内部からベアリング玉が出てきます。ペダル本体内部の穴の中を清掃しましょう。パーツクリーナーを吹き込んでから布を押し込んできれいにしましょう。その後、ベアリング玉が収まる部分にグリスを塗ります。そのグリスにベアリング玉を入れ込んで元に戻しましょう。
おすすめペダルのご紹介
さて、ペダルは自分の力を車体に伝える重要な部分であるとお話ししましたが、種類も豊富で、自分の走りに合ったものを選べる部分でもあります。ここでいくつかおすすめのペダルを紹介しておきたいと思います。
通勤にあったペダルとして、「FF-R クルールペダル B152N レッド」、このペダルは豊富なカラーリングの、両面フラットペダルです。ペダルで豊富なカラーは魅力です。こちらなら車体にぴったりのものを選択することが可能です。また、カラーだけでなく、素材にも気を使っており、プラスティックにナイロンファイバーを配合し剛性を上げているため耐久性の面でも信頼できる造りとなっております。
少ない力で回したい、そんな希望をお持ちの方には「MKS(三ヶ島) ペダル IC-LITE シルバー」です。特徴は「非常によく回る」ということ。ベアリングが精巧に作られているため少しの力でもクルクルと動いてくれます。ビジュアルに関してもフルメタル仕様の見た目が高級感を醸し出し、プラスチックのものとは一味違う満足感を得られます。また、中央に配置されている凸凹がシューズの底とよく噛んでくれるため滑りにくいのも好印象です。
続いては「タイオガ TIOGA シュアーフット スリム PDL12300 ブラック自転車小物」幅が広いので踏みやすく、かつ軽く造られているこのペダルは様々な用途に合わせて使用できるよう、取り外し可能なリフレクタが付いています。また、他ペダルの価格に比べ一回り安価に販売されているのも嬉しいところ。安くペダルを交換し、かつ最先端の流行を取り入れたビジュアルアイテムを手に入れたいのであれば、この選択は間違いありません。
「ERGON(エルゴン) PC2 Evo カーボンコンポジットペダル」もおすすめです。タウンシューズや革靴を履いていてもしっかりと踏み込めるような設計となっています。サイズはSとLの2つのものが用意されているので、自分の靴の大きさにあったものを選択する事が可能です。
スポーティーな方向けのものもご紹介します。
しっかりした走りには「SHIMANO PD−MX80 フラットペダル」。堅実な造りはそのメカニカルな外見からもわかる通り、意識して造られた剛性とピンが走りをサポートします。スパイクピンがシューズをガッチリとホールドして足に吸い付くようなペダリングが魅力です。
圧倒的な軽さを感じたいなら「XPEDO(エクスペド) XCF08MC」です。この価格帯でありながら驚異的な軽さを実現したスポーツペダルです。通常のシティサイクリングでは少々オーバースペック気味のようにも感じますが、独創的な2ハーフリングのデザインはタウンユースのユーザーにも惹かれるものがあります。素材にもクロモリとマグネシウムを使用しており、ビジュアルで的にも機能的にも非常に優秀なパーツと言えます。
また、もしもの時のために備えておきたいペダルもご紹介。「DOPPELGANGER(ドッペルギャンガー)DPD114-BK」。自転車で少し遠くまで…しかし着いた先でロックチェーンを忘れてしまった事はありませんか?こちらのペダル、実は簡易的な鍵になるという優れものです。手を汚しながらカチャカチャと鍵を掛ける煩わしさから開放され、ワンタッチで施錠できるこのペダルは本当に便利です。
まとめ、自転車のペダルメンテ、グリスアップ!
自転車のペダル交換、メンテナンスについてお届けしてきました。最後はおすすめのペダルもお話ししてきましたがいかがだったでしょうか。ペダルに限らずどのパーツもしっかりメンテナンスをして、快適な走りをしていきましょう!